2025.02.20 - Thu

maki
岐阜市の草潤中学校に訪問しました。

1月末、岐阜市立草潤中学校を訪問いたしました。
草潤中学校は、公立中学校として全国で初めて特例指定を受けた学校であり、毎年400人以上の視察が入るほど全国的に注目されています。今回は、社会福祉に関心を持つ川口にお声がけいただき、現地を訪れる機会をいただきました。
公立では珍しい「不登校特例校」
草潤中学校は、「学びの多様化学校」として、不登校経験のある生徒が安心して学べる環境を提供する不登校特例校です。一人ひとりの個性や状況を尊重しながら、心身の安定を取り戻し、新たな可能性を見出すことを大切にしています。
同校では、生徒が無理なく学び、成長できる環境を整え、充実した教育機会を確保。現在の全校生徒数は40人に対し、教職員は26人という手厚い体制が組まれています。
学校見学と温かい校舎の雰囲気
到着すると、若原教頭先生が迎えてくださり、鷲見校長先生にもご挨拶。すぐに校舎内を案内していただきました。教室や廊下、階段など至る所に生徒のアート作品が飾られ、温かみのある空間が広がっていました。
陶芸に取り組む図工室では、売り物のように完成度の高い作品も見られました。
草潤中学校では、生徒が「登校すること」を大切に考え、学校にいる時間を思い思いに過ごせるような工夫がされています。各教室には、生徒が趣味や好きなことに没頭できるスペースが用意されていました。音楽室にはピアノ、ドラム、ギターなど多数の楽器があり、生徒が自由に演奏できる環境が整っています。
また、ビーズアートの作品も展示されており、色彩感覚や集中力の高さがうかがえました。若原教頭先生も、生徒の才能に日々驚かされていると話されていました。
くつろげる図書館と「ありのままBOX」
図書室には漫画も置かれており、生徒同士がリラックスしながら交流する姿が見られました。静かで落ち着いた空間で、気の合う仲間と過ごせる場所になっています。こんな居心地のいい場所は、大人でも足を運びたくなりますね。
廊下に設置されていた「ありのままBOX」は、生徒が希望や意見を投函できる“意見箱”。なかには「学校給食が食べたい!」という声が寄せられていました。現在、草潤中学校の昼食はお弁当ですが、苦手な食べ物を目の前にするプレッシャーを避けるための配慮があるとのこと。この意見を受け、1日だけ給食を導入する試みが検討されているそうです。自分の意見が形になる経験は、将来の社会生活においても貴重な学びになると感じました。
各教室で起きたエピソードや、成長を感じた生徒の言動、日常の様子など、いろんなお話を聞くことができました。
校舎には、まだ使われていない教室も多くありましたが、その分、生徒一人ひとりに寄り添った環境づくりが行われていることが伝わってきました。公立学校でこのような取り組みが実施されていることに心を打たれるとともに、今後の可能性を感じていました。
校長室での懇談
特例指定校としての現状や資金・運用面、地域との連携、生徒の実情など、多岐にわたる課題を共有。なかでも、民間企業としての支援方法の模索が大きな議題となりました。川口は、会社を成長させる中で、いつか社会福祉分野に関わりたいという強い想いを持っていました。寄付や雇用、協業など、これまでも様々な可能性を模索してきましたが、今回の訪問を通じて具体的な支援の形が見えたことで、熱意を持って意見交換を行いました。
民間企業と福祉業界の連携
福祉業界と民間企業の関係を深めるための課題として、
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企業側から見た福祉業界の現状
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企業が抱く福祉支援への想い
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企業が関わる上での障壁
といった点についても、経営者の視点から率直に意見をお伝えしました。
どのような形であっても、企業が成長しながら持続可能な形で支援を行うことが不可欠です。現在の事業や地域との関係性を活かし、実現に向けて具体的な議論を進められたことに大きな手応えを感じました。
今回の議論では、リーピーとしても意義のある形で支援させていただける可能性が見えたため、今後も機会を得ながら、継続的な取り組みを進めていく予定です。
訪問を終えて
校舎入り口には、草潤中学校の教育目標が掲げられていました。先生方がこの言葉を大切にしながら教育に取り組まれていることが、校内の雰囲気からも伝わってきます。公立中学校や福祉業界に対し、民間企業としてどう貢献できるか。これは、川口の起業意義とも通じるテーマです。今回の訪問と議論を通じて、実現可能な支援の形を模索することがより楽しみになりました。
鷲見校長先生、若原教頭先生、草潤中学校の先生方、生徒の皆さん、貴重な機会をいただきありがとうございました!
この記事を書いた人

maki
広報PR担当/広報ブログや公式Xを更新しています/2023年入社、岐阜やお客さまを知るところから、楽しく奮闘中♪/PRの仕事のなかでもリリースを書くことが一番好きです!/ひとり広報