2024.02.20 - Tue
Iguchi
コーポレートサイト制作のリニューアル手順は?進め方や準備するものを詳しく解説!
インターネット検索が主流となった昨今、地方企業における集客の中心は「Webサイトからの集客」へと移行しつつあります。
そんな昨今の状況を受け、今自社サイトを持っている企業の方が、サイトを新規リニューアルするケースも多くなってきました。
しかし実際にリニューアルするとなると、「何から初めていいのか?」「準備すべきことは何か?」など、分からないことが多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、サイトリニューアルを検討している地方企業の方に向けて、「リニューアルの手順や準備」について、具体的な制作期間も踏まえながら解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
「最新のWebデザインを見てから検討したい」という方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください!
そもそも「コーポレートサイトリニューアル」の目的は?
コーポレートサイトリニューアルの主な目的は、使い勝手と機能を高めることにあります。一般的に「コーポレートサイト改修」と言うと、一部の機能アップグレードや修繕を目的とする場合が多いのですが、「コーポレートサイトリニューアル」は、例えば「創設○周年を機にデザインを刷新する」もしくは「コーポレートサイトを活用した販売戦略を根本から見直す」といった目的で行われます。
コーポレートサイトのリニューアルを検討するタイミングは?
「そもそもサイトリニューアルが必要なタイミング」とは、どのような時を指すのでしょうか?
「サイトのデザイン性」が古くなってきたと感じる
「他社と比べて、サイトのデザインが古いかも」と感じた場合、リニューアルを検討すべきでしょう。業界のデザイントレンドは絶えず変わっているので、古いデザインのままサイトを放置してしまうと、知らぬ間に顧客を競合に取られてしまうリスクが高まります。
またコーポレートサイトは、単に「外観」が良ければいいわけではなく、
- この企業は現在も活動しているのか?
- 最新のサービスやシステムは提供されているのか?
上記のような情報が、ユーザーに的確に伝達されているかどうかも重要です。例えば、似たような商品を検討する際、デザインや可読性が優れたサイトをもつ会社と、情報が乏しい質素なサイトを持つ会社とでは信頼性や顧客の求心力に大きな差が出ますよね。このような観点から、コーポレートサイトにおけるデザイン性の良し悪しは、顧客の購買動機を高め、ビジネスの機会を広げる重要な要素として認識されているのです。
「ブランディング方針」を変えたいと思っている
当然ながら、会社全体のブランディング方針とコーポレートサイトの方向性は統一する必要があります。そのためコーポレートサイトでは、「ブランディング方針を再評価するタイミングでサイトも一緒にリニューアルする」というケースが多いです。こうしたタイミングでサイトリニューアルを行うことで、文章や画像、動画など、様々なコンテンツで一貫性を保ち、顧客やターゲットに対し、より明確で魅力的なブランドイメージを伝えられるというわけです。
サイトリニューアルにあたって、コーポレートサイトに必要なページ構成(コンテンツ)については、下記記事で詳しく説明していますので、こちらもあわせてご覧ください!
スマホ・タブレット閲覧に対応していない
近年、スマートフォンでのインターネット利用が一般的になり、68.3%※の人々がこのスマートフォンを媒体として情報を集めています。こうした時代の流れに合わせ、昨今のコーポレートサイトは「レスポンシブデザイン」を採用したものも多く、さまざまなデバイスでサイトの表示が最適化されています。しかし、古いサイトでは「レスポンシブデザイン」に対応していない場合があります。
レスポンシブデザインに対応していないコーポレートサイトは離脱率が高く、多くの顧客を失っている可能性が高いです。ですのでコーポレートサイトは適切なタイミングでリニューアルし、スマートフォンやタブレットといったデバイスとの互換性が非常に重要なのです。
参照元:『令和3年度 総務省|第2部 基本データと政策動向』
サイトの情報量が増え、目的のページへアクセスしにくくなってきた
サイト内の情報が多く煩雑になると、サイトの回遊性が低下し、使い勝手が悪くなってしまいます。こうした場合、ユーザビリティの向上を目的としたサイトリニューアルを検討した方が良いでしょう。サイトを立ち上げて間もなくは問題がないかもしれませんが、運営が長期化するとコンテンツは増加していくもの。その結果、求めている情報を見つけにくくなるユーザーも出てくるでしょう。
そのため一度コーポレートサイト全体を客観視してみて、
- 情報が膨大になりすぎてしまっていないか?
- 重要なメッセージをユーザーに伝えられているか?
このように感じたら、サイトの構造自体も考慮に入れた更新が必要な時期かもしれません。
サイトリニューアルにおける「5つ」のステップ
①:リニューアル目的を明確にする
コーポレートサイトのリニューアルに先立って、最も大事なのは「なぜリニューアルするのか?」という目的意識を持ち、そこに明確な理由を持つことです。そのためには今のサイトの状態をしっかりと調べて、何が問題で、どこをよくできるか、多様な視点から改善点を洗い出す必要があります。
デザインや使いやすさを良くするのはもちろん大事ですが、例えば、
- 新しい商品をたくさん売るためのリニューアル
- ブランドのイメージをよく見せるためのリニューアル
といったように、明確なビジネス目標とそれに合わせたサイトリニューアルが欠かせないのです。
つまり自社の経営課題を見極め、それらに基づいてWebマーケティングの方向を考える必要があるというわけですね。
②:競合サイトを分析し、自社サイトの方向性を決める
サイトリニューアルの工程において、「競合サイトの分析」は欠かせません。なぜなら、業界全体の動きや、ターゲットとなるユーザーの好みを把握する上でも、競合サイトの情報は非常に有用であるからです。競合分析をしっかりと行うことで、自社サイトが提供すべき「独自の価値や特長」が明確になるのです。
さらに、SEOツールを使うことで、競合サイトがどのような検索キーワードで上位化されているかを確認できます。これが、自社サイトの方向性を考え直す指標となるわけです。このような具体的なデータを元に、リニューアル後のサイトがどのような位置に立つべきなのか、その方向性を明確にしていくのが重要です。
③:掲載コンテンツを企画・設計する
掲載コンテンツの企画・設計においては、単にアイデアを提案するだけでなく、「ユーザーがどのようにサイトを探索するか?」といった視点から具体的な制作を進めるべきです。例を挙げれば、訪問者が買い物をする流れや、問い合わせまでに閲覧させるページ等、ユーザーの行動をイメージしてコンテンツの配置を決定していきます。
ただこうした仕事は高い専門性が求められるため、外部の制作会社のマーケティング専門家と最終目標を共有しながら進めると良いでしょう。
④:デザインを決定する
戦略とページ構成がしっかり決まったら、次はデザインの検討に移ります。ここで大事なのは、ターゲットとなるユーザーを再度チェックすることです。たとえば、一口に「おしゃれなコーポレートサイト」といっても、狙う年齢層や性別、ターゲットとする層によって「おしゃれ」の定義は千差万別です。若い人たちが主な対象のコーポレートサイトなら、キラキラとしたデザインが評価されやすく、ビジネス向けのサイトであれば、シンプルで洗練されたデザインが「おしゃれ」と支持されるでしょう。
サービスとユーザーがしっかりとつながるためにも、事前に練った戦略やペルソナを基に、最適なデザインを選ぶ必要があるのです。
コーポレートサイトの参考デザインについては、下記記事でより詳しくご紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください!
⑤:コーポレートサイト制作・サイト公開の実施
デザインと構造の確定が済んだら、いよいよコーポレートサイト制作へと移行します。このフェーズでは、計画したデザインと機能を実際のコーポレートサイトに反映させます。そして制作が無事完了したら、公開前に必ずテストを行います。
コーポレートサイトリニューアルの費用相場は?
コーポレートサイトのリニューアルにかかる費用は、規模が15ページ程度の場合においては、個人事業者に依頼すると約20〜50万円、制作会社に依頼する場合は100〜200万円が相場となります。またこうした費用差の理由としては、コーポレートサイトリニューアルにおける制作陣の目的の違いがあります。
個人事業主が主に「依頼内容に従いサイトを更新する」ことに焦点を当てているのに対し、Webサイト制作会社は事前の企画やコンサルティングを経て、「企業のビジネス戦略に沿ったコーポレートサイトのリニューアル」といった、より付加価値の高いサイトリニューアルを提供しています。
当然ながらサービスの質は後者の方が高いと言えるため、「リニューアルを通じて、企業のパフォーマンスを向上させよう」という明確な狙いを持つ企業は、専門のWebサイト制作会社を選ぶことが多いです。
下記記事では「サイト制作における依頼先」についてより詳しく解説していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!
実際のリニューアルコーポレートサイト事例
株式会社クルコム
https://clecom.jp/(制作:株式会社リーピー)
PLM導入支援・システム開発を行っているクルコム様のWebサイトリニューアル事例です。IT業界にはちょっと珍しく、配色にパステルカラーを用いだデザインが特徴的ですね。パッと見た時の印象が華やかで、他社との差別化を図る面でも効果的なデザインリニューアルとなっています!
株式会社大洋画地
https://taiyokakuchi.co.jp/(制作:株式会社リーピー)
埼玉県で建設コンサルタントを展開されている、株式会社大洋画地様のWebサイトリニューアル事例です。サイトを開いた途端、シェイプとともに現れる「shape the Future you Envision」のキャッチコピーが非常にスタイリッシュでクールですね!「何かが始まるワクワク感」が伝わるようなデザインリニューアルですね!
ジェイエムシー株式会社
https://www.jmc-ltd.co.jp/(制作:株式会社リーピー)
高知県を拠点に、コンサルティングや決済サービスなどを展開するジェイエムシー株式会社様のWebサイトリニューアル事例です。全体的にブルーを用いた配色がとても爽やかで、清潔感がありますね!サイト内では社員さんの声がユニークにコンテンツ化されていて、デザインリニューアルにより採用面も強化されています。
下記記事では、実際のリニューアルサイト事例をより多く掲載しておりますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!
コーポレートサイトに効果的なページ構成(コンテンツ)は?
マストで用意したいコンテンツ
デザイン性の高いトップページ |
サイトの顔となるページです。 |
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会社概要ページ |
企業の基本情報(所在地、設立年、代表者など)を掲載します。 |
事業内容の紹介 |
企業が手がける事業やプロジェクトについて説明します。 |
製品・サービス紹介 |
提供する製品やサービスの詳細を掲載します。 |
お問い合わせフォーム |
顧客や取引先からの問い合わせを受け付けるためのフォームです。購入の問い合わせを受け付けるためにも必須なコンテンツです。 |
プライバシーポリシー |
個人情報の取り扱いについての方針を明示します。 |
利用規約 |
サイトの利用条件を説明します。 |
可能であれば用意したいコンテンツ(推奨)
お知らせ・ニュース |
企業が提供する製品やサービスの詳細を展開し、魅力を伝えます。 |
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採用情報 |
実際の使用例や顧客の声を掲載し、製品の信頼性と有用性を伝えます。 |
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よくある質問(FAQ) |
訪問者が抱える疑問を予め解決し、ユーザー体験を向上させます。 |
お客様の声 |
製品の仕様や特長を詳しく説明し、比較検討や購入への道を整えます。 |
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ブログ・コラム |
専門的な知識や業界のトレンドを発信する場として有用です。 |
サイトマップ |
サイト内のページ構造を一覧で表示します。SEO対策としても有効です。 |
下記記事では、会社規模にあわせてコーポレートサイトに用意すべきコンテンツを詳しくまとめていますので、こちらもぜひあわせてご覧ください!
更新すべきコンテンツと更新頻度は?
コーポレートサイトの更新頻度は、そのコンテンツの重要性や必要性に応じて異なりますが、判断基準として抑えておくべきことは、「訪問者が新しい情報を求めるタイミングで更新すること」です。
たとえば、更新頻度が少ない「会社概要ページ」や「利用規約ページ」などでいえば、支店が増えたり、規約変更となった際に更新するだけで問題ありませんし、逆に「お知らせ・ニュース」などのコンテンツについては、新商品リリースに関する告知ひとつとっても、
- リリース前のプロモーション告知
- リリース直前告知
- リリース日の告知
- リリース後の定期的な告知
など、定期的な更新が必要といえるでしょう。「サイト更新」と聞くと、煩わしいメンテナンス作業のようにも思えますが、イメージとしては、社内で決まった方針をお客様に伝える必要がある際に、サイトもあわせて更新するといった感覚で更新を行うようにしましょう。
コーポレートサイトの更新や運用業務については、下記記事でより詳しく解説していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!
コーポレートサイトリニューアルにおいてよくある質問
Q1. コーポレートサイトリニューアルの費用はどれくらいかかりますか?
A1: 費用はプロジェクトの規模、要件、機能などによって異なります。最初に要件を明確にして、見積もりを取ることが重要です。
Q2. 制作期間はどのくらい必要ですか?
A2: 制作期間もプロジェクトの規模や要件によって変わる場合が多いですが、基本的には2〜3ヶ月程度が一般的です。
Q3. 自社でコンテンツの更新は可能ですか?
A3: コンテンツマネジメントシステム(CMS)を使用する場合、自社での更新も可能となります。
Q4.サイト制作後は、定期的な運用・メンテナンスが必要ですか?
A4 :コーポレートサイトに限らず、Webサイトは「制作して終わり」ではなく、問い合わせ獲得やアクセス数の増加など、サイトの目的にあわせた定期的な運用・メンテナンスが必須です。
Q5. 既存のサイトをリニューアルすることは可能ですか?
A5: 既存のサイトのリニューアルも多くの制作会社が対応しています。サイトリニューアルの際には既存のサイトよりも「分かりやすく・デザイン性の高いサイト」に仕上げるのが効果的です。
当社では、売上げ向上を踏まえた戦略的Webサイト制作はもちろん、専属デザイナーによる「視覚的デザイン」を取り入れたホームページのご提案も行っておりますので、
- 競合とホームページから差をつけたい!
- ワンランク上の法人向けサイトを開設したい!
- その業界において「地域No.1」を目指したい!
という企業の方は、ぜひ一度リーピーのWebサイト制作にお任せください!
この記事を書いた人
Iguchi
Webマーケター/コンサルタント 愛知県一宮市出身。学生時代に企業の専属ブロガーを務める傍ら、個人経営の仲介業者・イベントプロモーターとして活動。 リーピー入社後は、Webサイト制作におけるプロジェクトマネージャー経験の後、「成果の出るサイト制作」を支援するSEOマーケターを担当している。
世界的なWebデザインアワードも受賞!
全国にある制作会社でも随一を誇る、14名のWebデザイナーが在籍。
世界最大級のWebデザインアワード「Awwwards.」の受賞歴も豊富なリーピーの制作実績を、ぜひご覧ください。