2019.02.26 - Tue
岐阜でイクメン割合が一番多い会社にしたい
株式会社リーピーは、この度、「平成30年度 岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」に認定されました。認定にあたって、意欲的に取り組んでくれた当社メンバー、様々なアドバイスや当社の職場環境の改善にご協力をいただいた皆様、選考等お時間を割いていただいた岐阜県職員の皆様に心より感謝申し上げます。平成31年2月18日(月)に岐阜都ホテルで認定式があり、今年認定された31社の中から4社のみが講評という形で認定式の場でもスライドで発表され、今後、YouTube番組や地元TV局(ぎふチャン)の特番(放映予定日:2019年3月24日18:30~)でも採り上げていただけることになりました。
今回、「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」に応募してみようと思ったキッカケも、自分自身の育児経験からです。周りから、「そんなに育児や家事をやっているのに、なんで、エクセレント企業に応募しないの?」という声をいただき、興味を持ったことから今回の応募に至り、認定を受けたという経緯です。
岐阜県ワークライフバランス推進エクセレント企業とは?
岐阜県の説明によると、このような基準で認定している制度のようです。認定式の場でも、全国的に見て、岐阜県のエクセレント企業の制度はうまくいっている取り組みだと言われていました。
岐阜県では、誰もが働きやすく、魅力的な職場環境づくりを進めるため、従業員の「仕事と家庭の両立支援」や「女性の活躍推進」などの取組が、特に優れている企業を、「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」として認定しています。
※岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業認定制度案内チラシより。
エクセレント企業に認定されると、専用の認定マークを利用することができるようになります。自社のサイトや採用パンフレットなどでも利用できるようになるので、制度自体の認知度が上がれば上がるほど、採用や従業員の安心感にも繋がります。また、その後に取材依頼が様々なマスコミから入りますので、企業の知名度向上にも繋げることができ、採用やお仕事のご依頼にも今後繋がっていくのではないかと期待しています。(個人的には、申請自体は普段やっていることをまとめただけなので、そこまで難しいものではなく、不足している部分を補いながら審査自体が進むので、自社の職場環境改善も同時に進むため、制度としても素晴らしい制度だと思います。さらには取材依頼も入ってきて、知名度アップに繋がるので、よくある、助成金で数十万~200万円頂けるという取り組みよりも時間帯効果で見て、高い効果を期待できるものだと感じています。)
詳しくは岐阜県のチラシもご覧ください。
ワークライフバランス推進エクセレント企業に認定されるには?
毎年7月頃に申請手続き説明会が開催されており、まずはそこに参加します。その後、申請書類を提出し、当社の場合は会社にご来社いただいての面談、その後、岐阜県庁に訪問しての面談が実施され、その後、認定までの間に不足している内容の改善に取り組み、その取り組み状況まで加味されて、最終的な認定(合否と言っていいと思います)が決まります。大体、取り組み開始から半年の期間を要します。申請した内容の詳細はこれから認定を目指す方もいらっしゃると思いますので、詳細はお話できませんが、イクメンに関することもその内の1つです。(イクメンという単語が出てくるわけではありませんが、男性の育児休暇の取得も判断要素の一つだそうです。)
また、「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」の認定を促進することを目的に、働き方改革に関すること、従業員の育児や介護支援、その他、女性の活躍推進等に対して、就業規則の変更など、ワークライフバランスを良くする取り組みに対して、補助金も出ています。そのため、認定されてもされなくても、自社の社内環境改善には絶対に繋がるので、どんな会社でも認定を目指すことは従業員にとっても会社にとっても良いことだと思います。特に、採用マーケットが厳しい今の状況において、新卒・若手を中心に「働き方」への関心の比重は上がっていますので、採用を増やしたい企業は職場環境の改善をセットで考えないと、今後の採用は益々厳しくなる一方だと思います。(少し宣伝させていただくと、採用を増やしたい時は、自社の採用専用サイトを作ることが最も効率的&コスパの高いWeb戦略です。当社の実感としても、これまで以上に採用専用サイトへのニーズは高まっているように感じます。)
そもそも、イクメンの定義とは?
厚生労働省のサイトではこのように定義されています。
イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。
マイナビニュースの記事を見ると、女性から見るイクメンの定義としては、「オムツ替えや離乳食作り、お風呂など、授乳以外の母親でなくてもできる事をやっていたらイクメン」、「嫁がお風呂にゆっくり一人で入って出てきたらこどもがすでに寝る体制に入っているところまでできる人」、「子どもの面倒(準備から片付けまで)が一通り無理なくできて、それを親として当たり前だと思える人。母親から子どもを『預かってあげてる』意識の人は偽イクメン」、「家事も子育ても自主的にやる」などをやるパパのことを、イクメンと呼ぶようです。
まとめると、育児・家事に自主的に取り組み、ママしか出来ないこと(授乳)以外の一通りを、パパ一人でも出来ること、と言えるのではないでしょうか。
男性の育児の統計
厚生労働省発表の「育児休業取得者割合」によると、
平成27年10月1日から平成28 年9月 30 日までの1年間に配偶者が出産した男性のうち、平成 29 年 10 月1日までに育児休業を開始した者(育児休業の申出をしている者を含む。)の割合は 5.14%と、前回調査(平成 28 年度 3.16%)より 1.98ポイント上昇した。また、同期間において、制度の対象となる有期契約労働者の育児休業取得率は5.69%で、前回調査(同 3.42%)より 2.27 ポイント上昇した。
つまり、5%ほどのパパ社員が育休を取っているようです。このデータは実感値と全く同じです。育休取得とは違いますが、我が家では保育園の参観日や小学校の入学説明会は妻ではなく、僕が行きますが、毎回来ている人数を数えると、まさにこの5%という数字と同じです。個人的には有給の使い方は転職時にまとめて取得するのではなく、子どもの参観日(平日に開催される)に率先して行くために有給があると考えていますので、もっと増えたらいいなと思っています。
なお、厚生労働省は男性の育児休業取得率を2020年度には13%に引き上げようと取り組んでいるようです。
男性の家事の統計
総務省発表の「平成28年社会生活基本調査―生活時間に関する結果」では、男性が1日の中で家事をする時間の平均は平成28年で「0.19時間=11.4分」です。家事関連(家事、介護、看護、育児、買い物)まで広げると、「0.44時間=26.4分」です。それに対し、女性の家事関連時間は「3時間28分」とのことです。つまり、家庭内で家事関連に費やされる時間は1日を通して、「約4時間」あるということになります。未就学児までの子どもがいる期間の出生率は約1.5ですので。子どもが2人、3人といる家庭はこの「約4時間」という時間はさらに増えることになります。大体「5~6時間」は家事関連の時間が1日の中で必要だと想像できます。仮に、未就学児の子どもが2人いて、1日あたり「5時間」の家事関連時間が必要だと考えると、男性が費やす時間はまだまだ全然多くないというのが現状のようです。(必要時間:5時間に対して、男性が関わる時間の平均は大体33分ぐらいと言えるでしょうか。)
当社のある岐阜市でも「家事メン」や「男の家事力UP化」というテーマで頻繁にセミナーや料理教室などのイベントが開催されています。統計では毎年数分ずつ、この男性の家事関連時間は増えているようですので、こういった家事・育児に対しての意識を変えていく上では、家事・育児に関するイベントにはまずは参加してみて、少しずつ取り組む時間を増やしていくことでも良いかと思います。自分の経験からも、ある程度やっているつもりになっていても、実際のデータで見ると、全く及んでいなくて、20分程度やっているだけで、「それなりにやっている」という感覚になってしまうのも始めは仕方ないと思います。パパ達の年齢的にも若手だった頃は夜中までガムシャラに働くことが当たり前の環境だった人が多いので、パパになった今でも、頭の中では仕事のことばかりですし、その状態から切り替えることは容易ではないと思います。しかし、データで見ると、家事関連の必要時間5時間に対し、20分しかやっていないという事実をまずは理解することが大事だと思います。
地元岐阜の取り組み
父子手帳
僕は持っていませんが、「父子手帳」というものがあるようです。そこにはこのように書かれています。
〜もうすぐパパになるあなたへ〜
「愛されるイクメンになるために」妻が妊娠した、そのときから妻はママになり、夫はパパになります。
赤ちゃんはママのからだに宿りますが、ママの想いに寄り添って、一緒に歩んでいく気持ちがあるだけで、パパスイッチはオン!になります。
パパとママが協力し合い、子育てを楽しむことは、子どもの健やかな成長につながります。
仕事が忙しい中、子育てに関わることは大変かもしれませんが、決して時間と労力のムダではなく、パパの人間性を豊かにし、幸せを与えてくれるものです。
失敗しても大丈夫!できることからやってみることが、ママや子どもから愛されるパパの第一歩になるのです。
イクメンの道は一日にしてならず!できることからはじめてみましょう!
*引用:岐阜県父子手帳「パパスイッチオン!ぎふイクメンへの道」
岐阜県内の各市町村の窓口で受け取れるようなので、まずはこういう自治体の取り組みを信じて、第一歩を踏み出してみることも大切かと思います。
イクメン関係の岐阜に関するサイト一覧
ぎふ子育て応援団
ぎふジョ!
育MENプロジェクト~ご当地イクメン&イクボス取組~
実際の当社社員の話
当社のマネージャーも前職が働きづめで、家に全然おらず、家庭が崩壊しそうだということで、当社に転職をしてきました。(当然、それだけが理由ではありませんが。)
当社の場合は勤務時間が自由ということもあり、家庭は円満になって、今はワークライフバランスが取れているようです。(よかった、よかった。)
育児・家事のために環境を変える、という人は今後も増えてくると思いますので、企業サイドとしても、やはり働きやすい環境を整えることは、採用活動のスタートラインと言えるものだと、僕は考えています。
自分自身の育児・家事の話
先日、「家事はマインドフルネスだ。」という内容をfacebookとtwitterで投稿したら、思った以上に反響がありました。
マインドフルネスとは・・・
「”今ここ”にただ集中している心のあり方」のことで、スポーツ選手でいうゾーンに入った状態や、瞑想をし、無になった状態と同じこと。
改めて、意味を読むと、「家事はマインドフルネスだ。」という言葉は意味わからないですね。あえて、イクメンとして、育児や家事に費やす時間を取ることは仕事でも良い成果に繋がると考えています。パパの年齢ともなると、会社内では管理職や管理職に近い立場だと思います。部下や後輩がいるので、基本的に作業と言われる仕事は若手に任せます。なので、管理職の人は考えることが仕事です。自分が作業をやらないことで、部下が育ちます。これは組織作りの基本です。なので、育児や家事により、作業する時間を強制的に減らすことで、考える・思考する時間を確保できます。僕の場合は家事をやっている時は完全に無心というか、経営のことだけを考えています。それ以外のことは一切考えていません。なので、ある意味、家事やりながら、仕事をしています。こういう状態もワークライフバランスと言えるものだと思っています。
正直言うと、趣味との両立は無理
これは人によると言いたいところですが、個人的には、趣味もやりながら、子育てや家事に費やすのは無理だと思っています。僕は岐阜に移住してから始めた釣りや、昔から好きだったライブを観に行くことも一切やめました。友人との飲み会も年々減り、会社仲間で飲み行くことはありますが、お取引先と食事会をすることも滅多にありません。(クライアントの皆さま、すいません。)
土日に自分の趣味のために家を空けるということが出来なくなった、正確には、やろうとも思わなくなったので、趣味という趣味は減らしました。ただ、その分、お金を使う機会がないので、別のところでお金を使います。毎月届く、ZOZOTOWNのお任せ定期便(毎月一定額分の服や靴が5,6点勝手に届く。選ばなかった服は返品可。しかも、送料無料。)は楽しみだし、スーパーに行くと、「なんで、この食材はこの値段で販売できているんだろう?」と経営的な興味と勉強の意味で、基本的に高い食材を買います。久世福とか美味しい食材が売っているお店に行くと、値段は気にせず、どんどん買います。そこで色々な学びがあります。美味しいものは高い。高いなりの理由がある。これはビジネスにも活かされます。ちなみに、当社の1,000円以上の目薬が支給される「ぜいたく目薬制度」という福利厚生も、この経験から生まれた制度です。
他にも美容室に行くペースを2ヶ月から1ヶ月半に短くしたり、保険商品とか色々投資もしたり、これまでよりも使える時は使うというようにしています。結局、これが趣味と言えるので、趣味をやめた、というのは嘘になりますね。興味が変わった、というのが正しいと思います。(でも、本音では釣りにも行きたいし、ライブにも行きたいですが、あと10年くらいは我慢です。)
イクメン必須アイテムについて
個人的に必須だと思っている、イクメンアイテムについてもご紹介します。
・クックパッドの有料会員
月額280円で入れる有料会員です。レシピの人気順検索が出来ます。もうこれだけで十分です。パパは美味しい料理を作りたいのです。しかも、分量をピタリと計ることが大好きです。冷蔵庫にある具材で検索して、人気1位のものを寸分違わぬ分量で調理します。それで美味しい料理が作れます。業務でも同じですが、マニュアル大事です。(ここで宣伝。社内のマニュアル作成は、ぜひ当社のWebマニュアル作成ツール「wikipy」をご利用ください。)
・ゴム製のヘラ
これは、うちのママには全く響いていないので、女性にはこの良さがなかなか理解されないのかな?と思っています。お好み焼きをひっくり返すヘラの小さいやつで、それがゴム?シリコン?で出来ているヘラです。100均で売っています。これにより、台所や食卓に、こびりついた汚れを剥がしながら取ることが出来ます。この”こそぐ”感覚が良いのです。これで食器洗いも楽しくなります。
・パパリュック
これも必須アイテムです。男の子的には「ギア」と言ってもいいと思います。釣りやキャンプ用品などを総称で「ギア」と言いますので、もはや育児・家事から見ると、ここで紹介するものは「イクメンのためのギア」。「イクメンギア」です。僕はアメリカのダッドギア製のリュックを使っていますが、何でも良いと思います。一時期、自分で作ろうかと製造会社何社かに問い合わせをしましたが、最低ロッドがそれなりに必要で、数百万円かかったので、自分で作るのはやめました。
・スマホカバー充電池
僕はiPhoneですが、iPhone純正でも、純正ではなくても、いろいろあります。スマホカバーの中に充電池が入っているので、充電が最大200%になります。とても便利です。家事をやっている中での隙間時間でメールチェックをするので、基本的に手元にスマホを置いています。洗濯物を畳む時も、スマホでYOUTUBEを見ています(大体、お笑いですが)。そんな時でも、本体から外し、カバーだけでも充電できるので、その後の持ち運び時にも充電を気にしなくてよくなります。家事・育児をするなら、隙間時間を活用しないと、全く時間が足りないので重宝しています。ちなみに僕は時間短縮のため、自宅の中では走って家事をしています。
ウタマロ石鹸
これは子どもの靴を洗う時の必須アイテムです。汚れの落ち具合が普通の石鹸とは全く違います。これにより、子どもの上靴を洗うことが楽しくなりました。
・毛玉取り機
これ最高です。洗濯物をたたんでいる時に毛玉が気になったら、すぐに取ります。たまにやり過ぎて、薄手の服に穴を開けてしまいます。
他にロボット掃除機などもありますが、どんなものでも「自分で買う」ということが良いと思います。自分で買った洗濯ハンガー、自分で買った洗剤、自分で買った野菜などなど、自分で買うことにより自分で使いたくなるので、それでどんどん家事が楽しくなると思います。嫁から、子ども用のシャンプーを買ってきてと言われて、全身シャンプーを買ってきてしまい、怒られるのも良い経験です。逆に嫁にインスタントコーヒーを買ってきて、というと、毎回レギュラーコーヒーを買ってくるので、同じなんだと思います。自分の苦手なものに関しては失敗もするさ、という感覚です。でも、その失敗から、段々と学びます。それも親としての成長かなと。
イクメンを続けるには男の子っぽい“遊び心”も必要
僕は岐阜市内の児童館をコンプリートしようと思っています。これまで、岐阜市内にある13か所の児童館・児童センターの中で計7か所に行きました。これは岐阜市内のママ達と比べても、多いと思います。子どもと児童館に行って、一緒に遊ぶという目的の中に、「岐阜市内の児童館をコンプリートする」という完全に個人的な目標が加わっています。児童館に行くパパ・ママは多くても、コンプリートしている人は少ないだろうと、誰とも競っているわけではなく、自分自身との戦いだと思って、休日に子どもを連れ出しています。
あと、男の子を育てているなら、一緒に戦隊ヒーローものにハマった方が良いです。僕は「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」にハマり、毎週観ていました。録画もして、一話あたり、毎回2回は観ていました。息子とおもちゃ屋に行くと、僕が遊びたいので、どんどんロボットのおもちゃを買いました。基本、大人買いで一気に揃えるので、合体ロボもあっという間に完成します。(これは参考にしない方が良い行動です。)
適当さも必要
この「適当」という考え方は育児・家事においては必要だと考えています。たまには、散らかっていてもいいさ。時間がない時は温めるだけの夕飯でもいいさ。など、ある程度の適当さは育児には必要だと思います。育児をやっていて、ストレスが溜まらない人はそうそう居ないのではないでしょうか。僕も、おそらく妻も、ストレスは抱えています。なので、嫌になる時だってあります。特に仕事が忙しい時なら、なおさら。その時に完璧を目指さずに、適当さもほどよく織り交ぜて、毎日を楽しんだ方が良いと思います。育児には色々なやり方があると思いますし、こうした方が良いというセオリーのようなものもありますが、一番は出来るだけ子どもと一緒に過ごす時間を作ることだと思うので、そのためにも自分自身の時間をどう作るか、ということを優先して、それ以外はある程度の適当さも気にせず、ストレスを無くしていくことをお薦めします。
岐阜でイクメン割合が一番多い会社にしたい
「子供の今は、“今”しかない。」
これは僕がいつも想っていることです。もうこれだけで、育児・家事に取り組む理由になると思います。仕事でも毎日新しいことが起きますし、ある意味、今しかないというタイミングだとは思いますが、仕事って、社会に出てから毎日やっているわけで、せっかくなら、子どもの成長を毎日見届ける今があっても良いかなっと思っています。
そんな考えからも僕は、当社を岐阜でイクメン割合が一番多い会社にしたい、と考えています。これから結婚して、子どもを持つ男性社員も増えてくるかと思いますが、その時は自動的にイクメンの道を歩んでもらいたいです。
一番大事なのは、家庭内の相互理解
僕は初対面から3時間後に婚約したという、ハイスピード婚で結婚しました。しかも、出会った場所は東京なのに、出会って1年以内には妻の実家がある岐阜に移住しているという、なんともよくわからない人生を歩んできました。それも縁ですし、今の会社、今の自分があるのも、あの時の決断があったからだと思います。直感を信じたのか、血迷ったのか(笑)、よくわかりませんが、今が良いので、良かったんだと思っています。そんな中で今の自分の考え方が形成されたのも、妻の影響が大きいです。思い出せば、初対面から3時間のうちに話していたのは、お互いの家族の話でした。そんなこんなで結婚して、今の生活、家族、会社があるわけです。人生、急に何があるかわかりませんね。それから7年以上経ち、今は3人の子どもを育てる毎日です。
よく周りから、「そんなに育児や家事をやっていたら、奥さんは何をやっているんですか?」と質問をされますが、その時はいつも、「嫁も、仕事と育児と家事をやっています。」と答えています。嫁も仕事をしたい人なので、名古屋の会社で役員やりながら、昨年から個人事業で岐阜市で民間学童を始めました。長期休みを中心に、それなりに児童が集まっています。あとは休日に子ども向けのワークショップを開いたり。とにかく、意欲的にいろんなことをやっているので、忙しいようです。なので、おそらく、台所や洗濯周りの物は僕の方が詳しく把握しています。洗剤とか、何がもうすぐ無くなりそうかとか。家の買い物は8割がた、僕が行っているので、嫁が把握する必要も無いというのもありますが。
周りのママからも、たまに、「旦那の方が稼いでいるので、家事や育児に関しては我慢しなくちゃいけない。(強く言えない。)」という声も聞きますが、うちの嫁みたいに、そんなことは気にしない、旦那が稼ぐのは当たり前なので、それ(収入)は育児や家事の割合を決める理由にはならない、というスタンスでも良いと思うんですよね。僕も比較的、育児や家事をやっている方だと思っていますが、パパ側としても、その意見の方がむしろ賛同できます。その理由はこれです。
「稼ぎは関係ない。なぜなら、二人の子どもだから。」
中には亭主関白のママもいると思います。僕の地元福岡だと比較的、そういうママも多いんじゃないかと思います。でも、そこには稼ぎが理由で、亭主関白な感じになっているわけではないと思うんです。単に、それでも大丈夫よ、とママ達が言ってくれているだけで、稼ぎが理由ではないと思います。つまり、全ては「家庭内の相互理解」。それさえあれば、良いわけです。どんどん働いて、平日も遅く帰ってきて、夜も飲み行って、休日も子どもを連れていかずに遊びに行って良いよ、というママであれば、別に家事や育児をやらなくても良いと思います。それで相互理解、つまり、バランスが取れていれば。しかし、ママの方に不満が溜まっているのであれば、それは「バランスが取れている」という状態ではないので、相互理解が不足しているわけです。全てはここだと思います。お互いに理解しましょう、と。婚姻届にサインしちゃったわけだし、結婚式の日にも大勢の前で支え合いますと宣言しちゃった人も多いと思うので、その約束を守るためにも。
番外編
「イクメン」(自分で言うのは変ですが、あえて)、「家事メン」、「移住」、「起業」、「近居」(親と近くに住むこと。僕は妻の実家から190mの距離に家を建てました。)、「兼業(複業)」と、自分としては、最近よく聞くようになった言葉を全てやっているなぁと思っています。実際、こういう選択肢をしてきたからこそ、今の自分自身の幸福度を高めることに繋がっているのは間違いないな、と実感しています。ぜひ、このあたりのキーワードで何かありましたら、取材やセミナーなど、ぜひお声がけください。せっかく経験しているので、何かのお役に立てればと考えています。