2024.05.29 - Wed
たまちゃん
【注意喚起】「寄生サイト」とは?寄生サイトが与えるSEO効果・問題点について
最近弊社お客様から「寄生サイトの提案を受けたのだが、これってSEO的にはどうなの?」というご質問をいただくケースが増えてきました。
そこで今回は、最近増えつつある「寄生サイトによるSEO強化」について注意喚起を兼ねてお話しさせていただきます。
上記内容だけに関わらず、当社では広くSEOに関するご相談を受け付けておりますので、お悩みの方はぜひ当社にご相談ください!
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そもそも「寄生サイト」とは?
寄生サイトとは、サイトで使用している「ドメインの一部」を他社に貸し出し、そのスペースでメディアサイトなどを運営するSEO手法です。
当社サイトであれば以下のような形式でメディアサイトを展開するような形ですね。
- 本体サイト:https://leapy.jp (運営:リーピー)
- 寄生サイト:https://leapy.jp/financial/ (運営:他社)
「寄生サイト」ってどういう経緯でなるの?
寄生サイトは「SEO業者からの提案」がほとんど
ただ「寄生サイト」と言っても、寄生虫などのように「いつの間にか寄生されてしまっている…!」なんてことはありません。
ではどういった流れで寄生されてしまうのか?ですが、よくあるのがSEO業者から
ちなみに、そのメディアサイトから収益が発生したら毎月報酬をお支払いします!
と提案を受けるケース。これがほとんどです。
実際に弊社のお客様でも、こういった経緯で「寄生を認めてしまった」というお客様が非常に多く、今年の5月以降でもすでに5~6件は同様のご相談をいただいています。
「寄生サイト」の致命的な問題点とSEO効果について
Googleは寄生サイトを「スパム」として判断
▲ 実際にスパム判定を受けた際の表示
一見、「毎月報酬の一部をもらえるし、サイト内の記事数も増えるのでSEO効果もあって、メリットしかないんじゃ?」と思えそうですが、寄生サイトには致命的な問題点があります。
それは、「Googleが、寄生サイトを“スパム”として認識・判断している」という点です。
寄生サイト=スパムのため、本体サイトへの悪影響も…
▲ Google公式X(Google Search Central)からのアナウンス
上画像のように、Googleは2024年5月5日に「スパムサイト(寄生サイト)の締め出し」を開始しました。
具体的にいうと、「寄生サイトについては、検索結果に表示しないようにする」という、かなり過激な対応ですね。
これがどういうことかというと、万が一寄生を許してしまうと、「スパムサイトを抱えている状態なので、本体サイト側への“悪影響”も考えられる」という可能性があるわけです。
寄生を許してもメリットはほぼ皆無…
ここについてはGoogleからの明言がありませんので、「仮説として十分その可能性も考えられる」という程度にとどまってしまいますが、「寄生サイトが検索結果に出ない」ということは、寄生サイトのメリットについても以下のように変化してきます。
- メリット①:寄生サイトの記事数で本体サイトのSEO評価を上げられる
【実際は…】
⇒「検索結果に出ない=評価が著しく低い」ので、寄生サイト側に何記事あっても、SEO上プラスに働くことはない - メリット②:寄生サイトでアクセス獲得+毎月報酬が受け取れる
【実際は…】
⇒そもそも寄生サイトが検索結果に出ないのでアクセスも取れないし、アクセスがなければ、報酬発生もゼロとなってしまう
このように、昨今のGoogleの動きを考えると、「自社ドメイン内に寄生サイトを抱える」というのは、「メリットが薄いにもかかわらず、本体サイトの評価も下げかねない」というデメリットの方が圧倒的に大きい施策なのです。
なぜ最近になって寄生サイトを提案する会社が増えてきた?
ここからは、あくまでSEOマーケターとしての一個人の憶測・見解も含まれています
確かに5月5日に規制が始まったのを踏まえると、このタイミングで「寄生サイトの提案が増えてきた」というのはやや違和感がありますよね。
これについては憶測の域を出ませんが、「スパム認定に伴い、これまで寄生先となっていた大手企業が協業を解消しはじめ、新たな宿り木として我々のお客様層となる“地方企業”にターゲットを切り替えてきている」というのが背景にあると考えています。
特に我々のお客様の中でも多かったのが、「金融系のコーポレートサイト」や「税理士・弁護士などの士業系のコーポレートサイト」への寄生ですね。(この理由については、後述します)
「自社メディアとして扱えれば大丈夫」と言われたが?
確かに自社メディアとして扱えばスパムは回避できるかも
また弊社お客様の中には、SEO業者から、
と言われたという方もいらっしゃったのですが、これは確かにその通りです。
恐らく寄生サイトの名称に「株式会社リーピーの~」と入れてあげれば、スパム判定は回避でき、検索結果にも表示されるようになると思います。(確定的ではありませんが…)
寄生サイトを“自社メディア”として扱うとブランディングに悪影響も…
ただこの場合考えておくべきなのが、「ブランディング的な観点からはどうか?」という点。
というのもこういった寄生サイトは、“成果報酬型”が基本なため、なるべくメディアサイト内での収益性を高めるためにも「高単価」にこだわる傾向にあります。そこでよく取り扱われるのが、「FX・仮想通貨」などの投資系コンテンツ。
最初に「金融・士業系企業様への提案ケースがほとんど」とお話ししたのは、恐らくこういった「投資系コンテンツとの相性がいいから」でしょう。
ただこういった投資系メディアを「自社メディア」として扱ってしまうと、純粋にメディアサイト内に社名がドン!!!とレイアウトされるわけですから、業種やメディアサイトのクオリティによっては、企業ブランディング的にも悪影響を及ぼしかねない、というのが実際のところです。
「本体サイト⇒寄生サイト」へのリンク設置を依頼されるケースも
またこれに加え、「貴社のメディアサイトとして扱うので、本体サイトからもリンクしてもらうようお願いします!」と言われるケースもありますが、これは本体サイトの評価を寄生サイト側に流出させることになりますので絶対にNGです。
上記のような背景から、「寄生サイトはやるべきではない」というのがリーピーとしての見解になります。
SEOのことなら、リーピーにご相談ください!
「SEO」と言ってもさまざまな対策がありますが、上記のような「飛び道具」的な対策は根本解決にならず、“Googleとのイタチごっこ”に終わってしまいます。
私たちリーピーでは、SEOの根幹となる「良質なコンテンツ(ブログ記事など)を作る」を基本戦略としたSEOブログの作成代行や、WEBだけに限らない「マーケティング代行」でのご支援も行っておりますので、ぜひサイト制作と合わせて、「問い合わせ獲得の増加のためにも継続的にSEO対策を行っていきたい…!」という方はお気軽にご相談くださいませ!
この記事を書いた人
たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。
世界的なWebデザインアワードも受賞!
全国にある制作会社でも随一を誇る、14名のWebデザイナーが在籍。
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