2023.11.02 - Thu

Iguchi
コーポレートサイト制作会社の選び方は?依頼前に決めておく『7つ』の項目も解説!

インターネット検索が主流となった昨今、地方企業における集客の中心は「Webサイトからの集客」へと移行しつつあります。
実際に岐阜市に本社をおく当社でも、近年の問い合わせの【約8割】以上が、Webサイトからの問い合わせです。
そんな現状を受け、コーポレートサイト制作を検討している企業も多くあるとは思いますが、
- できれば信頼できる会社に依頼したい
- 依頼前に何を決めておくべきか分からない
上記のような悩みを抱えている企業の方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、コーポレートサイト制作を検討している企業の方に向けて、「サイト制作会社の選び方の基準」について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
まずは「実際のデザインを見て検討したい!」という方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください!
制作会社を選ぶ前には「事前準備」が大切!
まずコーポレートサイトを制作するにあたって制作会社を選ぶ際には、制作に向けた「準備」が非常に大切です。
ただ外注先に任せっきりでは、理想のホームページが完成するとは限りません。もしご自身が多忙であっても、このポイントは特に注意が必要です。Web制作会社は、基本的には依頼者の要求に応じる存在です。そのため、「何でもいいからやってくれ」と無計画に進めると、失敗する可能性が高くなります。
具体的に、Webサイトに掲載する画像やテキストなどのコンテンツは、多くの場合、依頼者自身が準備する必要があります。もしWeb制作会社がコンテンツを提供してくれたとしても、それが自社のブランドイメージに合致するかどうかは別問題です。
「お金を出しているのだから何でもやってほしい」という考えは、後々トラブルを引き起こすリスクがあります。Web制作会社は、結局のところサポート役ですので、成功を収めるには、自社も積極的にプロジェクトに参加し、共に目標に向かって努力することが重要です。このように、Web制作会社を選ぶ際の「準備」は不可欠です。「自社がどのようなWebサイトを求めているのか?」を踏まえ事前にしっかりと計画を立て、その上でWeb制作会社を選びましょう。
コーポレートサイト制作会社の選び方は?
Web制作会社を選ぶ際には、ただ単に事前に調査するポイントを確認しただけでは不十分です。次に重要なステップは、その会社がどのような対応をするのかを把握すること。
ここでは、特に「技術力(スキル)」と「会社の運営体制(組織構造)」という観点も踏まえ、
- システムに強みがある制作会社
- デザインに強みがある制作会社
- 総合力に強みがある会社
上記3つの観点から、制作会社の選び方について詳しく解説していきます!
システムに強みがある制作会社
エンジニアが中心の制作会社は、システム面での強みが確実にあります。Webプログラムに対する豊富なノウハウが集まっているため、「システム重視」のコーポレートサイトを制作したい場合に安心して依頼することができるでしょう。システム開発の経験が少ない会社では、プロジェクトの要件定義やセキュリティ対策が十分でない可能性がありますので、注意が必要です。
デザインに強みがある制作会社
デザインが得意な制作会社は、自社ブランドの個性を鮮明に表現できるスキルがあります。その結果、Webサイトが目を引くようになり、訪問者も思わず滞在する魅力的なWebサイトが仕上がります。また、新しいトレンドや技術にすばやく対応できるので、予想を上回る成果が手に入るでしょう。
デザインがそれほど得意でない会社を選んでしまうと、提案されるデザインが他のWebサイトとよく似ていたり、何となく中途半端な印象を与えるリスクが高いです。特に、動きや使いやすさが大事な場面では、デザインに力を入れている制作会社の方を選ぶ方が賢明と言えるでしょう。
総合力に強みがある制作会社
バランスが取れたWeb制作会社も存在します。このような会社は、デザインやシステム開発だけでなく、以下のような多角的な視点も考慮しています。
- 設計:ユーザーフレンドリーで効率的なWebサイトの構造を組む
- デザイン:視覚的魅力と機能性を両立させる
- コーディング:更新が簡単な構造を持つ
- SEO(検索エンジン最適化):高い検索順位を獲得する
- システム:安定性と拡張性が備わった基盤を構築する
これらの要素をしっかりと把握している企業は、業種に関わらず、高い品質のサービスを提供できます。多くの場合、その背後には豊富な知識と確かな体制が整っており、このような企業は様々なニーズに柔軟に対応できる力を持っています。多様な制作や長期にわたるブランド展開を考慮しているなら、総合力が高い会社を選ぶことが有利でしょう。
制作会社を選ぶ前に、決めておくべき「7つ」のこと
事前準備が不足していると、最適なWeb制作会社を見つけられない可能性が高いです。ランダムに数社ピックアップして比較するのではなく、例えば下記のような「7つの要素」に焦点を当てることが重要です。
コーポレートサイトの「制作目的」を明確にする
コーポレートサイトを作る際の目的は会社ごとに多様でしょう。たとえば、ブランディング強化やステークホルダーとの有意義な対話を促進するため、あるいは企業としての専門性を高めるために知識を深めるなどが具体的な目的の例です。
コーポレートサイトを制作する場合に、特に考慮すべき目標は以下のようになります。
- 製品ページを更に引き込むようデザインし、顧客の興味を引く
- お問い合わせ数を増やすためのWebサイト経由の手段を強化する
- 新規の顧客層を獲得する戦略を明確にする
- 応募者数を増加させるために求人情報を充実させる
- 管理しやすいWebサイトの構築を目指す
これらの目的によって、「何に焦点を当てるべきか?」「どのようにサイト設計を行うべきか?」が変わってきます。目的が曖昧なままでは、どのアプローチが最も効果的かの判断が難しくなってしまうでしょう。リニューアル成功を確実にするためにも、目的を明確に設定しておくことが大切です。
コーポレートサイトで狙う「ターゲット」を決める
Webサイトの成功は、誰に向けて発信するかに大きく依存します。まず、以下のような主要な対象者をリストアップしましょう。
- 既存の顧客(明示的なものから、まだ獲得していない潜在的なものまで)
- 転職を希望する人たち
- 株主や投資家
特に、BtoB(企業対企業)とBtoC(企業対消費者)での対象者は異なります。BtoBでは主に企業の担当者が、BtoCでは一般の消費者が対象となるケースが多いです。このようにして主要なオーディエンスを特定することは、適切なコンテンツとデザインの選定に不可欠です。
さらに「20代の女性」や「50代の男性」といった具体的な対象層が異なる場合、それに合わせてWebサイトのトーンやデザインも大きく変わるでしょう。理想的な状況としては、ペルソナ(理想的な顧客像)を設定し、性別や年齢、さらにはデモグラフィックな情報や行動傾向まで詳細に考慮することです。これによって、より精度の高いWebサイト制作が可能となります。
現状のコーポレートサイトの「課題・改善点」を列挙する
もし既存のコーポレートサイトがある場合には、プロジェクトの進行を円滑にするためにも、現状の課題や改善点をしっかりと明確化しておくことが重要です。そうすることで、途中で目標が曖昧になって混乱を招く事態を防げます。具体的には、コーポレートサイトの「何を」、そして「なぜ」改善したいのかを整理しておく必要があります。
一度課題と改善点を整理したら、これをベースにPDCAサイクル(Plan(計画)- Do(実行)- Check(評価)- Act(改善))を適用して、Webサイトの改修を繰り返す過程でその有効性を確認します。この段階が、実際に制作作業を始める前に取り組むべき重要なステップとなります。また、Webサイト制作後のレビューの際に、設定した課題や改善点に対してどれだけ成果を上げたのかを評価することができます。ただ、「新しい方がいい」や「古いからダメ」といった単純な視点だけでなく、ユーザー体験やSEO対策、デザインの統一感など、多角的な観点からの評価も必要です。
アピールしたい「ポイント・強み」を決めておく
「自社の商品やサービスの特色は何か?」また「その強みはどこにあるか?」を洗い出しましょう。こうした要点を明確にしておくことで、制作するWebサイトの方針を決める上で、Web制作会社と明瞭な打ち合わせができます。その結果、より質の高い提案を期待できるでしょう。
新製品や未公開のサービスについての知識については、依頼者側しか知識がないことがほとんどです。これは特に市場に出ていない新製品において、その情報を制作会社に深く理解してもらうためにも、情報の提供が不可欠です。こういった訴求ポイントに対する共通認識が確立されれば、Webサイトの制作方針が曖昧になるリスクも低減します。こうした要点を社内外で共有し、しっかりとした打ち合わせを経てプロジェクトに臨むことが、成功への鍵となります。お互いの理解が深まれば、それだけスムーズなコミュニケーションが可能になり、質の高い成果物が期待できるでしょう。
納品希望日を決めておく
納期は、制作会社にとって非常に重要な要素です。多くのプロジェクトを平行して進めているため、リソースの確保が必要です。このリソース状況を元に、Webサイト制作が順調に進行できるか判断がされます。短い納期を希望すると、特急料金が発生する可能性が高まります。さらに、品質が確保しにくくなるケースも考えられます。このようなリスクを考慮すると、余裕を持った納期設定が理想的です。
一方で、「特定の納期がない」と伝えると、制作会社も不安を抱えることがあります。もしこれが「社内の調整がまだ済んでいない」という状態を反映しているなら、進行中に急な納期変更が生じるリスクが高まります。
予算の目安を立てておく
予算が少ない場合でも、その範囲で効果的なWebサイトを考えることが求められます。たとえば、シンプルなデザインや少ないページ数でコンパクトにまとめられるでしょう。一方、予算が豊富な場合は、多機能や多ページのWebサイトが実現可能です。通常、制作会社の料金はプロジェクトチームの稼働時間に基づいています。
予算がまだ決まっていない、または市場価格が不明な場合でも、できる限り事前に予算の目安を設定することが有用です。
また、費用の多くはディレクターや制作チームの作業時間に依存します。良い成果を出すためには、予算内でどれだけ効率よく仕事ができるかが鍵となるのです。予算がまだ確定していない場合や、市場価格が分からない方も、参考とする予算の数値はできるだけ事前に提示しておくと良いでしょう。
RFP(提案依頼書)を作成しておく
RFP(提案依頼書)は、発注者と受注者が同じ方向を見据えるための大事なツールです。RPFには、必要な機能や希望するデザイン、サーバー構造といった詳細な条件がまとめられています。口頭での説明も有用ですが、RFPを作成するメリットは二つあります。一つは、必要な情報が抜け落ちるリスクを減らせること。もう一つは、後で社内でのチェックや確認作業がスムーズに行える点です。特に、Web制作が初めてという方にとっては、このステップは非常に役立つでしょう。
下記記事では、「要件定義」や「RPF(提案依頼書)」についてより詳しく解説していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!
自社とマッチした「制作会社選び」で、
コーポレートサイトからの成果を最大化!
本記事でも解説した通り、コーポレートサイト制作は「ただ制作会社に丸投げすればOK」というものではなく、制作後の成果に繋げるためにも、自社の要望を伝えたり、その要望を叶えてくれる制作会社に依頼することが非常に大切です。
弊社では、デザイン性・更新性が高いコーポレートサイト制作はもちろん、設計や公開後のSEO、運用・保守まで担う「成果の出るWebサイト制作」を総合的に制作支援しています。
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この記事を書いた人

Iguchi
Webマーケター/コンサルタント 愛知県一宮市出身。学生時代に企業の専属ブロガーを務める傍ら、個人経営の仲介業者・イベントプロモーターとして活動。 リーピー入社後は、Webサイト制作におけるプロジェクトマネージャー経験の後、「成果の出るサイト制作」を支援するSEOマーケターを担当している。