2023.07.21 - Fri
maki
学生が判断する『地方企業の魅力』について〜岐阜聖徳学園大学のキャリア教育で見えたこと〜
先日、代表の川口が担当した、岐阜聖徳学園大学の講義後に実施した
学生の皆さんのプレゼンテーションから、興味深い職業観が見えましたので、公表いたします。
プレゼンテーマ:「岐阜の会社に就職するなら、こんな会社が良い!」
内容:Web上で気になる企業をピックアップし、魅力の有無について理由とともに発表
参加した学生:40名 グループプレゼンテーション10組(各チーム3〜5名)
プレゼンであげられた「学生が感じる魅力的な企業とは?」
・休日が多く、有給休暇が取りやすい(100%)
・教育体制や研修制度、マニュアルがしっかりしている (89%)
・福利厚生や各種手当がしっかりしている (78%)
・安定していて、将来性がある会社 (67%)
・残業が少なく、プライベートを充実させられる (67%)
・給料がいい、全国平均より高い (56%)
・男性育休が取りやすい (44%)
・自分の家族を大切に考えてくれる (44%)
・人間関係などの社風がよく、コンプライアンスを順守している (44%)
・会社の知名度がある (22%)
「魅力を感じない企業」の問題だと感じる具体的な理由
・企業ホームページの情報が不明瞭で、新卒にとって企業の魅力が伝わりにくい。
・企業ホームページに社風や採用に関するページがないので、働くイメージができない。
・有給休暇の取得率などの情報が公開されておらず、その企業の信用度が低い。
・難しい事業内容に思えるが、教育体制について記載がないので新入社員でも務まるか不安。
・会社の知名度はあるが、利用者の具体的な情報が明らかでないため信頼がもてない。
・ダイバーシティプロジェクトへの取り組みを紹介しているが、内容が明確でない。
・外国籍の採用に対して具体的な数値等の記載がない。
・給料、年間休日、有給休暇日数などが、全国平均と比べて低いためプライベートが充実させられない。
・残業が多く健康管理が心配な上、ワークライフバランスが保てなさそう。
・「従業員とその家族との幸せ」と掲げているが家族手当が少なそう。
・女性活躍を推進しているとあるが、女性管理職の割合が極端に少ない。
・男性の育児休暇が取りずらい印象を受ける。また、子育支援について具体的な方策がなさそう。
学生と地方企業をつなげるために
上記の結果から、大多数の学生が働きやすい環境を重視していることがわかりました。
また、企業情報の透明性を重んじる傾向が見られ、企業のホームページ上で具体的な社内環境や活動実績を公開することが求められています。
さらに学生は各企業のホームページを確認し、明確な情報提供がされているかどうかを基に、その企業の誠実さを判断し、入社後のギャップを回避する材料としています。一方で、情報の不足から学生がネガティブなイメージを抱くことで、エントリーのハードルが上がっている企業も見受けられました。
自己成長と働きやすさを重視する学生に対して、企業で働くイメージをどれだけ持たせることができるかが、新卒採用成功の鍵となるでしょう。
■岐阜聖徳学園大学 経済学部 就職支援科目「キャリアデザインⅡ」
3年生前期の学生を対象に、地元中小企業が講義を通じて「課題」を提供。グループワークによりミッション遂行の方策を検討する過程で理解力・想像力・創造力に基づく課題解決を体験する科目。
■講義概要
テーマ
就職したくなる地方の会社を増やすには?
登壇者
リーピー 代表取締役 川口 聡
講義内容
【5月31日(水)】
・企業が地域に与える経済成長や雇用創出
・地方企業の採用実態
・地方企業と都市部企業の給与水準の違い
・新卒で入社するなら、どんな会社に就職したい?
・地方企業で働くメリット
【7月19日(水)】
・「私たちは、岐阜の会社に就職するなら、こんな会社が良い!」学生らによるグループプレゼンテーション
・川口のフィードバック
この記事を書いた人
maki
広報PR担当/広報ブログや公式Xを更新しています/2023年入社、岐阜やお客さまを知るところから、楽しく奮闘中♪/PRの仕事のなかでもリリースを書くことが一番好きです!/ひとり広報