2014.09.23 - Tue
地域活性化は絶対的に「雇用」だと考えている。しかも、他地域から移り住んでくる「雇用」が必要。
先週金曜日は創業時のメンバー3人で居酒屋へ。最近、この3人で飲みに行く機会がなかなか取れなかったので、急遽思い立って、久しぶりに行ってきた。会社の話をしつつも、「地域活性って一体何?」という地方に住む人なら誰しもが思う話題だったり、お酒もたくさん飲みながら話した。
あくまで、僕自身の意見だけど、“地域活性”ってイベントをやることではないと考えている。
今日の日経新聞の大機小機でも、『地域から見る少子化問題』と題し、様々なことが述べられていたけど、結論としては、「地域の資源を活かした経済の活性化」と「雇用機会の創出」という内容だった。途中、少子化対策は地方ではなく都市だと述べられている箇所には、結局地方に就労機会が増えないと都市に流出してしまう、とあるが、ここはすごく同意。
僕が考える地域活性化は絶対的に「雇用」だと考えている。しかも、他地域から移り住んでくる「雇用」が必要。
・東京などの都市から地方に目を向けられること
・自分の生まれ故郷ではなく、この地方の町で働きたいと思うこと
こういった考えが生まれないことには、わざわざその地方の町は選ばれることはない。その結果、今の毎年2万人ペースで下がる出生数と東京、愛知、福岡などへの人口流出で、地方はどんどん人口が減っていく。(平成25年度の人口増減率でプラスに転じているのは、わずか8都県のみ。)
その結果、その町における“人がいるからこそ成立する経済規模”は小さくなっていく。(地元客相手の実店舗ビジネスなど)
ただ、経済学の世界では人口の増加と経済成長率に相関は無いと言われる。経済成長率は技術革新などの生産性向上も関係するからだ。ITの拡がりで販路を拡げることは容易になったので、攻めの姿勢の企業はますますITを活用して、拡大していくだろう。逆にそうではない実店舗ビジネスを活性化するには、やはり“人の数”である。
そのためにも企業が多くの地域外からの雇用を行うことで、人口が増え、地域ビジネスを展開する企業にとってもプラスに働くはずだ、というのが、僕が地域活性は「雇用」だと考える理由。(もちろん反対から見ると、人口流出ではあるので衰退は加速される。でも、それは仕方ないこと。全員が全員、良くなることは無い。)
地域外からの雇用を推進するために必要なことは、「おもしろい仕事」があり、「おもしろい会社」があること。これに尽きる。
地元を盛り上げたいと考える経営者は多い。ただ、それが何なのかが明確ではないと感じる。地域活性には色々あるんだろうけど、自分でやれることはそう多くない。だからこそ、「これだ」と思うことは軸をぶらさず、やり続ける信念が必要だと思う。なので、イベントを開催することは僕の考えではないだけであって、やっている人は徹底的にやってもらいたいと思う。僕はこの会社を、「おもしろい仕事ができる、おもしろい会社」にし続けることが自分の地域活性における役割だと考えている。ありがたいことに、今リーピーに集まっているメンバーは正社員や内定者を含めると、愛知、佐賀、北海道がいて、岐阜出身は1人しかいない。かくいう僕も福岡出身。「生まれ故郷にはWeb会社が無い」、だからといって、名古屋の会社を選ぶわけではなく、岐阜の、しかも決して立地が良いと言える場所ではない会社に集まってきてくれている。本当にありがたい。
とにかく当社は、岐阜という田舎町において、圧倒的におもしろいWeb会社を創り上げる。
それが結果的に、お客様が良くなり、当社も良くなり、人も増え、地域も良くなる、という循環を生み出すことが出来ると信じている。