2016.01.25 - Mon
異業界から学ぶ時は構造が似ているかを考えて、自社に採り入れる。
先日、とある岐阜市内にある美容室に行きました。そこはこれまで3年間通っていた美容室から、自宅から近いという理由だけで変えてみたのですが、美容室としての良さもさることながら、学びが多かったので、ブログに書き残しておきます。
そこは岐阜市を中心に4店舗構えていて、従業員数は100名を超えるという、岐阜の中でも大きい美容室に入るかと思います。
そこで、担当の美容師さんから色々ヒアリングさせてもらったり、店内を観察していたのですが、学びとなったのは以下のポイントです。
■カットの時のアドバイスが多い。(→スタイリングの仕方など、他店舗より細かく教えてくれました。顧客が求めているのはカット自体ではなくて、その後の求める髪型なので、このアドバイスは大変助かります。)
■メニューが細かく分かれており、つい加えたくなる少額のメニューも多い。(→少額なので、つい勢いで追加をしてしまいます。結果的に有っても無くても良かったように思いますが、少額なのでそう気になりません。満足度も不満足度も変わらないので、まあいいかと思いました。)
■メニューごとの所要時間が書かれている。(→これ大事ですね。どれだけ時間がかかるか分からないものなので、おおよその目安の時間が分かるだけでも安心します。)
■店舗内で使用しているドライヤーなどのプロ用の器具自体も販売している。(→これは今までの美容室で見たことなかったので、特に勉強になりました。うちも社内で使ってるパソコンやクラウドツールを紹介していくと意外に喜ばれるかもしれません。実際に先日独立された方にあるPCをお薦めしたら、大変喜ばれましたので、有りだと思っています。)
■美容師のレベルが上がると、カット代も上がる。(→美容師一人一人でカット代が違っていて、リピーターとして付いている中で自然と客単価が上がる仕組みです。これなら、従業員の給与も上げやすい仕組みです。)
■新卒メインで採用している。(→毎年10名前後採用しているそうで、社内外の研修で1,2年で1人前にしているみたいです。しかも、岐阜県外からが1割ぐらいいるようです。やっぱり、新卒が重要だと思わせられました。)
■他社よりも休日が多い。(休日の少ない美容師業界において、十分な差別化です。従業員の方がうちの会社の良さだと語っていたのが印象的でした。休日が多いことを当たり前に思うのではなく、従業員も当たり前ではない良さということを認識しているようでした。)
などなど、美容師の世界もWebデザインと同じく、おおよその要件の中で進めて、いかに時間あたりのパフォーマンスを高めるか、ということで、収益性が変わるので、大変参考になりました。自社においても良い部分を採り入れていき、日々改善していきます。
異業界を見る時に構造が自社と似ているかどうかを考えて、似ている会社であれば、何故儲かっているかを考えるのはリアルな経営の勉強になります。しかも、体験が重要ですが、体験をする際にも自社に当てはまる業界なのかを考えるのは重要ですね。特に当社は外注割合が低く、95%以上を内製で制作しているので、美容師さんと考え方は同じです。
また、よく聞く「体験は全て学びになる」という言葉も、体験するにしても事前に考えてから体験しないと、大義名分だけ立ってしまい、あたかも正当化された理由のように聞こえるので、体験する優先度を決めないといけないなと思います。自分に甘くならないように気をつけます。