2019.03.10 - Sun
「やりたいこと」はなかなか見つからないので、目の前のコトに対し、成果を出すことに集中した方が良いと思う話。
先日、facebookでこのような投稿をしました。(実際の投稿とは文面を一部変更しています。)
やりたいことを探しても意味が無い。特に若いうちは。
「自分はフィールドを与えられたら、見つけられたら、輝ける」と思っていると、あっという間に時間が過ぎ去っていく。
やりたいことを探すよりも、やれることを増やしていって、周りから求められて、「あ、これが求めらているのか。喜ばれてるし、自分も嬉しいな。」と感じて、段々とその分野が自分のやりたいことに変わっていく。当然、そこには価値があるので、対価(収入)も増える。
なので、やりたいこと探しに時間を使うなら、スキルを上げることや、目の前の仕事で成果を出すことだけに集中した方が良い。最近の風潮としてよくある「自分のやりたいことを大事にする人生にしましょう」ということへの理解が、
“周りから求められる・価値を認められることの中で、自分のやりたいことをやりましょう”
という前提に気づかれないまま、広まっている気がする。
これは昔から思っていることです。
元々、僕は学生時代からITが好きで、まだダイアルアップ回線でインターネットをやっていた時代から、自分でソースコードを書いて、ホームページを作っていました。たしか、高校一年生頃の話です。高校時代はバンド活動に明け暮れて、大学時代は学祭実行委員の活動に明け暮れて、その後もホームページを作ることは趣味程度で続けていました。就職活動でもIT業界に行くものだと思っていて、SIベンダーの会社の内定を得たものの、何かしっくり来なくて、持っていた内定も全て断り、ゼロから就職活動を始めた時に出会った会社が僕の前職です。入った業界はITではなく、人材業界でした。しかし、当時社内ではIT業界を得意な人がいなかったので、少しはITの知識があった自分として、その知識で貢献しようと思い、業務として依頼されたわけでもなく、当時社内に無かったIT業界の人材向けのヒアリングシートを自分で作り始めていました。それが徐々に、社内で使われるスタンダード資料になっていき、自然とIT業界担当として、チームを持たせてもらったり、成果も出せるようになっていきました。その後、社内でEC(ネット通販)業界向けのコンサルティングビジネスを立ち上げる話が出てきて、当時、ECのことなんて、まともに知らなかった中で、直感的に「やりたい!」と思って、手を挙げて、その新規事業を任せてもらえるようになりました。2010年の話です。それから、ECから入り、Web全般の知識を身につけていきました。その後、リーピーを作った時も、元々はWeb制作会社として立ち上げたわけではなく、世の中のニーズの多さから、次第にWeb制作をやろうと思い始めて、今に至ります。
このような社会人生活のどのタイミングでも共通するのが、やっぱり周りから価値を感じていただける部分、つまり、自分の強みを活かして、自分のビジネスにしていける部分が、結果として、成果も出ているのかなっと思います。成果が出るので、仕事が楽しくなる、つまり、仕事を好きになっていったということです。
自分のやりたいことだけを考えると、やっぱり失敗します。さらには、上司や周りがどうこうという他責の考えで、仕事に取り組むと、全然成長しないように感じます。成長しないというより、結果がついてこないので、周りからも認められず、いつまで経っても、新しい仕事・レベルの高い仕事が来ない日々が続きます。だから、仕事がおもしろくなくなっていくんだと思います。
仕事はやっぱり結果です。
任せられた仕事のレベルアップを勤務時間中にやろうとする行動を見ると、結局本気度が無いんだな、と僕は思うタイプです。任せられた仕事で成果を出すために、平日の夜や土日でどれだけ自分のレベルアップに時間を費やしたのか。成果に繋げるために今の自分に不足しているものを、どれだけ世の中の先輩達に質問したのか。勤務時間中はアウトプットの場なので、それまでの時間でどれだけインプットしてきたかで決まります。本や雑誌をたくさん読んで、今取り組む仕事のヒントになるものはないか、むさぼるように探し求めないといけないと思います。その時点で、それが「好き」かどうかは関係ありません。ただ、自分が担当する仕事である以上、どんな仕事でも成果を出すべきなので、結果に繋がる“何か”を探して、実行してみないことには何も変わりません。
結果的に、成果に繋がると、お客様や同僚に喜んでもらえるので、達成感も感じ、段々と仕事が好きになっていくのではないかと思います。もっと言うと、「好き」にならなくても良いと思います。好きかどうかと、成果は関係ないので。目の前の相手(お客様だったり、社内だったり)に喜んでもらうことだけが「好き」であれば、良いのかと。
そして、それがいつか、自分の「やりたいこと」になっていくんじゃないかと思っています。
…と言いつつも、繰り返しになりますが、それが「やりたいこと」じゃなくても良いと思っています。
さすがに、ビジネスの場では「業界」という最低限の括りは、絞りこんでいると思うので、その時点で「やりたい業界」を選んでいるわけで、あとはその中で何をやるかは、結局、周りを幸せにできるかどうか以外は深く考えても仕方ないんじゃないかと。それよりも、結果を出すことで、自分の人生は充実してるなーっと、感じるんじゃないかと思います。