飲食店のコロナ対策を福岡と北海道の2店舗の事例から考える | 株式会社リーピー代表のブログ株式会社リーピー岐阜県内最大手のWeb制作
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  • 公開日:2020年04月07日
  • 更新日:2020年05月07日

飲食店のコロナ対策を福岡と北海道の2店舗の事例から考える

緊急事態宣言の発令が決まり、これまで以上に自宅で過ごす人々と時間が増え、飲食店はこれまで経験したことが無いような事態に直面しています。そんな中で、インターネットの良さを活かし、対策をされているお店がありますので、全国の飲食店の方々の参考になればと思い、ご紹介させていただきます。

私としては、飲食店の方々がこれから取り組むべきポイントは下記の4つだと考えています。

・通販の利用
・テイクアウトの開始
・デリバリーの開始
・クラウドファンディングの利用

この中で今回は「通販」「クラウドファンディング」の事例を、実際に店舗の方にインタビューさせていただきましたので、ご紹介いたします。

クラウドファンディングで200万円近く集めた福岡のレストラン

お店の場所は福岡市中央区薬院。
薬院は福岡市の中でも交通の便が良く、オシャレな街として知られている場所です。飲食店も充実していて、週末ともなると多くの人で賑わいます。そんな福岡市の中でも人気のエリアに、今回ご紹介する「HAPPY HILL(ハッピーヒル)」さんがお店を構えていらっしゃいます。

店舗名:HAPPY HILL(ハッピーヒル)
住所:〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院4丁目21-1 KKRホテル博多1F
業態:カフェ&ダイニング
URL:https://happyhill.shopinfo.jp/


今回はクラウドファンディングに挑戦されている、オーナーの山田さんにインタビューさせていただきました。

クラウドファンディングに取り組もうと思われたキッカケは何だったのでしょうか?

2月の中旬頃から嫌な予感はあったのですが、潮目は2月末の首相からの外出自粛要請でした。1週間で3月の歓送迎会が9割キャンセルになった事から相当な危機感を感じ、向こう1ヶ月の売上補填を目的に取り組むことにしました。一番のキッカケはCAMPFIREがコロナ支援策としてクラウドファンディングの手数料0円とリリースしたこと。その3、4日後には申込み、準備を開始しました。

これまで、クラウドファンディングをされたことはありましたか?

HAPPYHILLでは未経験でした。でも、実はクラウドファンディングは僕のアイデアではなく妻のアイデアで、妻がNPOで働いている事からクラウドファンディングの経験があり、1ヶ月後の現金収入の確保の手段として即動いてくれました。

情報発信として、どのようなことに取り組まれましたか?

これも妻の経験値からのアドバイスなんですが、まず、仲のいい友達やSNSを頻繁に使う友達に「クラウドファンディングするから、始まったら支援してくれ」と事前に伝えておき、開始すぐにパトロン(=支援者)が入るように仕掛けました。また、CAMPFIREと連携しているプレスリリース配信も利用しました。プレスリリースも全く未経験だったのですが、たまたまネットで見つけた「オンライン広報部」さんにお手伝いいただきました。SNSはFacebookがメインです。インスタ・ツイッターへの展開は最後の追い込みで投稿しました。開始早々に地元TV局やNHKから取材の申し込みがあり、それも追い風になりました。

(まだ途中ですが)今回のクラウドファンディングの結果についてはどのようにお感じになっていますか?

正直なところ、クラウドファンディングを開始した当初は、従業員の1ヶ月の人件費(当店の場合、月180万)が確保できればなんとかなると思っていました。なので、目標を100万円に設定し、150%達成を内部目標、180万に届けばラッキーくらいに考えていました。しかし、オリンピックの延期が決まり、事態の深刻さが増してくるにつれ、お客様が戻ってくる目処が立たず、僕としても「お店を開ける=お客様に外出を促す」ことに強い抵抗感があり、今はこのクラウドファンディングをどこまで伸ばせるかで、次の一手の打ち方が変わってくると思っています。デリバリーへの業態変化、テイクアウトの拡充、自社メニューの通信販売など。店舗営業だけでは、これからは生き残れないんじゃないかと感じています。

クラウドファンディングを他の飲食店の方も取り組まれた方が良いと思う理由を教えていただけますか?

絶対に取り組むべきだと思います。クラウドファンディングは、仕組みがすでに確立されているため、リターン、文章、写真さえ用意すればすぐに開始できます。周りにクラウドファンディングに詳しい方がいたら相談すればいいし、いなくても、クラウドファンディングサイトの担当の人がサポートしてくれます。支援してくれた方への連絡方法も簡単です。後々、ここで繋がったお客様に対して、(遠方の方もいるので)通販で直接販売する道も拓けてきます。お店が開けられない、開けてもお客様に来てもらうことが難しい今、簡単で今すぐできる手段だと思います。

コロナに負けず、明日もここで営業するために!

HAPPY HILLさんはクラウドファンディングの目的を「明日も営業するために」とストレートなメッセージで伝えられています。普段のクラウドファンディングですと、自店の運営のためといった目的では、なかなかお金が集まりづらいものです。しかし、今の状況を踏まえ、逆にストレートなメッセージを伝えることで、これまでの利用客、友人を中心に支援が集まってきています。クラウドファンディングの場合、「リターンが何か?」も重視されがちですが、今回のプロジェクトにおいてのリターンは「商品は特に無い形での純粋な応援リターン(1,000円)」や「移転1周年お祝い協賛(10,000円)」、「オーナー山田の人生相談:1回分(10,000円)」など、おもしろいリターンも用意されており、実際にそれぞれに支援者も出てきています。

クラウドファンディングは「魅力的なリターンが無いと集まらないんじゃないか?」などの心配はせずに、まずは行動に移すことで結果が出る、素晴らしい取り組みだと感じました。

HAPPY HILLさんのクラウドファンディングプロジェクトはこちら↓

フォームだけで普段の通販経由の年間売上の40%を10日間で売り上げた札幌の郷土料理店

次のお店の場所は北海道札幌市。
北海道は国内でも早めに2月28日から緊急事態宣言が出て、地域経済にも大きな影響が出ている場所です。そんな札幌市の中でも多数の飲食店がひしめく「すすきの」エリアに、今回ご紹介する「札樽観光株式会社」さんが運営するお店があります。

会社名:札樽観光株式会社(きょうど料理亭 杉ノ目、生ラムジンギスカン 山小屋、炉ばた焼 ウタリを展開)
住所:〒064-0805 札幌市中央区南5条西5丁目
業態:和食、炉端焼き、ジンギスカン
URL:http://suginome.jp/


今回は複雑な通販システムを使わずとも、無料で利用できるGoogleフォームを活用し、通販で売り上げを増やされた、社長の杉目さんにインタビューさせていただきました。

通販はもともとされていましたか?

20年ほど前にお土産品として物販を始め、通販も行うようになりました。しかし、専任の担当者を付けることもなく、細々と販売していました。

通販に力を入れようと思われたキッカケは何だったのでしょうか?

コロナウィルスの影響で店舗売上が見込めなくなったことが一番の理由です。前から物販も強化していきたいと思っていましたが、店舗運営ばかりが優先されており、手つかずでした。お取り寄せジンギスカンのお肉は店舗で提供しているお肉と同じ物を使っており、このままだと、仕入れ先さんにも影響があると思い、通販強化に乗り出しました。また、来店したことのないお客様にPRするには絶好の機会だと、ジンギスカンの美味しい食べ方もお伝えすることで、ジンギスカンの普及にも微力ながら繋げたい想いがありました。

情報発信として、どのようなことに取り組まれましたか?

役員のプライベートなSNSを活用して拡散をして、それ以外では知人への個別メールを送付しました。自社でSNSアカウントも持っていないので、地道にPRを行いました。

SNSなどで発信されてから、通販経由でどれくらい売上がありましたか?

通常の時期ですと、通販(お取り寄せ)経由の年間売上の90%はお中元・お歳暮シーズンでの売上です。それ以外の時期は、ほぼ0円だと言っていいほど、通販での販売が十分な状態ではありませんでした。そこで今回、これまでは店舗での直接注文とFAXでのお申込みだけの受付方法だったところを、Googleフォームを用いて、より簡単にお申込みいただけるように工夫しました。一般的に通販と言えば、クレジットカードなどの決済システムが付いていて、本格的なシステムを導入してから本格化するものだと思いますが、正直、費用対効果が合うのかも分からなかったですし、時間的にも間に合わないと思い、すぐに利用できるGoogleフォームでの受付を開始しました。その結果、今回の発信によって、普段の通販での年間売上の40%を10日間で作ることができました。今の時期ですと、売上がほぼ無い時期なので、この結果には大変驚いています。今回の経験から、アナログな飲食店ほど、ITリテラシーが少しでもあれば、お金をかけずにやれることは結構あると思いました。

遠方のお客様に届ける通販はシステムの良し悪しだけではない

当社では通販のお客様も多く、これから通販事業を立ち上げたい、なかなか売れていないので売上を伸ばして欲しいといったご相談をよくいただきます。これは普段から当社もご提案していることですが、通販はシステムやWebデザインの良し悪しで売上が作れるわけではありません。個人的に感じているのは、通販で売上が作れるかどうかは、商品力が7割だということです。ここで言う商品力とは、当然、商品自体の味や見た目、コストパフォーマンスなど、様々な観点からの総合力のことを指しますが、今回のように誰がどういう形で売るのか?、まさにこれも商品力の一つと言えます。
また、今回はGoogleフォームといった無料ですぐに活用できるツールですぐに始めていることもポイントです。今から本格的な通販サイトを作っていては、それだけで1か月、2か月と時間がかかります。本格的な決済システムが付いた通販システムではなくとも、十分に通販で売上を上げられることを今回証明されています。なにより一番素晴らしいと思うことは、今のように大変な時期に支えてくださるお客様がすぐに見つかるということです。これは、普段からの接客などのおもてなしが未来に繋がっている、お手本のような取り組みだと感じました。

札樽観光株式会社さんのお取り寄せはこちら↓
http://suginome.jp/obtaining/


Webは難しいものではない、行動が結果を生む

当社はWebサイト制作を行う会社として、全国の様々な規模、業界の方々と取引をさせていただいています。新規のお問い合わせをいただく際に、たまに営業段階で、「デザイン案を見せてください。」と選定条件の一つにデザイン案を挙げられる方がいらっしゃいますが、当社の場合は、基本的には契約前のデザイン案は出していません。理由は、Webサイトはデザインから始まるものではない、と思っているからです。社内でも常々言っていることは「Webサイトはコンテンツだ」と言っています。その他に、目的とするゴールまでの導線(UIなどとも言われます)も大切だと考えており、デザインはその後だと思っています。(だからといって、デザインに手を抜いているわけではなく、当然、良いデザインを作ろうと取り組んでいます。デザイナーも16名いて、社内で最も人数が多いです。)

今回の2店舗の事例を見ると、「コンテンツの大切さ」を改めて実感しました。Webを難しく考える必要はなく、とにかく行動に移し、活用できるものはどんどん活用し、スピード感持って行動していく。当たり前のことかもしれませんが、今の時期のように、店舗にお客様が来店されない時にこそ、インターネットの世界に活路を見出し、素早く行動に移すことが大切です。

おそらく、今回のコロナの影響は来年またコロナの感染が出なかったとしても、人々の心理の中では残ると思いますので、消費行動は確実に変化していきます。時代に合った営業スタイルに変えていくためにも、インターネットの重要性は増してくると考えています。

この記事が全国の飲食関係の皆さまにとって、何か新たな行動を生み出すヒントになればと切に願っています。

株式会社リーピーは、「Webで地方をおもしろくする」というビジョンのもと、私たちが最も得意とするWeb制作とWebマーケティングにより、地域ビジネス(商圏があるビジネス)を展開されている企業様向けの地域集客支援と、全国に向けた販売を行うEC(ネット通販)の支援を行っている会社です。
現在では地元岐阜県だけではなく、全国からお問い合わせをいただいており、私たちも実際に様々な地域に足を運び、地域の現状をお聞かせ頂くことで、そのエリアに合ったWebによる解決策をご提案しております。企業拡大や地域No.1を目指されている方は、まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。

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