2023.10.02 - Mon
第十一期を迎え
本日より、弊社は第十一期に入りました。これもひとえに、多くのお客さま、パートナー企業の皆さま、その他これまで弊社を支えてくださった皆さまのおかげです。いつもありがとうございます。
私が東京から岐阜にIターンで移住してきて、そろそろ11年が経とうとしています。はじめの3年間は、岐阜は家族しか知り合いがいない街でしたので、お取引先様を増やすことに毎日奔走しておりました。その途中で、自分自身の慢心もあったためだと反省しておりますが、誹謗中傷が書かれた匿名のFAXが来たり、同業他社からありもしないことをブログに書かれて批判されるなど、さまざまなことがありました。10年経ち岐阜弁にも慣れ、紆余曲折ありましたが、なんとか10年間、会社を続けることができ、今では総勢54名の規模になっています。
先週金曜日は岐阜市内の会場を借りて、内定式を実施いたしました。24卒で入社する新卒は4名です。県外からの内定者ばかりで、よくこの岐阜の会社を見つけてくれた!と、毎年県外から新卒を採用している弊社としては、この内定式のタイミングを毎回嬉しく感じています。
同時に、四半期ごとに行っている総会を実施し、第十一期の経営計画も発表いたしました。今期は、新しい領域での事業展開も予定しており、これまで以上にお客さまに貢献できるよう、全社一丸となり、選ばれるサービスを創り上げて参ります。
地方だから、普通の中小企業で良い、成長もほどほどで良いなんて、まったく考えていません。全国各地のさまざまな地方において、その街で暮らし続けたい、暮らしたいと考える人は大勢いて、地域経済を良くするためにも地元企業は成長し雇用を生み出し続ける必要があると考えています。地方創生はなによりも、地元企業の成長なくして始まらないと考えています。
個人的には設立10周年という区切りは、感慨深く感じることもなく、あくまで通過点でしかないと考えていますが、自然と読む本が普段のビジネス本ではなく、人間学の本を読みたくなったのはこれからの10年で自分自身鍛えたいと思った部分なのかもしれません。この週末、書店に足を運び、『人間学のすすめ/北尾 吉孝 (著)』を購入し読んでいました。その中で、今の自分の心に残った部分がありましたので、忘れないように記しておきます。
吉田松陰は「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」と説きました。
統計によれば、創業10年を迎える企業は100社に数社。20年続くのは1,000社に2、3社。30年継続できるのは1万社に2、3社だといいます。起業家が夢を思い描くだけの「夢想家」で終わらないためには、何が必要なのでしょうか。「三無」と言って、「知識」「実行力」「戦略」が欠如している人は事業家になれません。しかし最も大切なのは、世のため人のために高い「志」を持つことだと私は考えます。
「志」は「士の心」と書きます。「士」は十と一の合字で十は多数・大衆を表し、一は多数の意志の取りまとめ役であり重い責任があります。従って志は「公に仕える心」を本来意味します。大事業を興したり、歴史に名を残すことだけではないのです。
ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正さんの言葉に、「経営者と商売人はどう違うのか。商売人は、売ったり買ったりすること自体が好きな人。経営者とは、しっかりした目標を持ち、計画を立て、その企業を成長させ、収益を上げる人のことだ」というものがあります。
自分自身が、本当の経営者になれるかどうか。
今期がそのタイミングになる、むしろ自分自身でそうさせる、と想いを新たにしていました。
「地方の未来をおもしろくする」という弊社ビジョンの実現に向け、ますます加速していきます。
第十一期の株式会社リーピーも、引き続きよろしくお願い申し上げます。