2025.01.01 - Wed
年賀状2025|「乙巳(きのと・み)」
皆さま、明けましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。
2025年のリーピーの取り組み予定をご紹介するとともに、2024年のリーピーも振り返りたいと思います。
2025年のリーピーについて
地方の「人材不足」の課題はますます深刻に
弊社では今年、「採用支援領域」を強化していきます。2024年4月にリリースした採用代行サービス「リープ・リクルーティング」が、いま一番勢いのあるサービスとして伸びています。お客様の採用担当者を代行し、エントリー獲得のための母集団形成から魅力的な求人票の作成、応募者管理体制の構築、一次面接までを担っています。白川村の建設会社様で施工管理の有資格者の採用や三重県いなべ市の製造業のお客様で開始2ヵ月で3名の採用が成功するなど、実績も出ています。
人材紹介サービスの「リープ・キャリア」とは採用レイヤーが異なり、リープ・キャリアはマネージャクラスの人材が中心ですが、リープ・リクルーティングは紹介手数料を払ってまでは採用しづらいメンバー~リーダークラスの採用をカバーしていることが特徴です。また弊社の得意なWebマーケティングをフル活用し、求人広告費に頼らない採用体制を創ります。
さらに、弊社が転職エージェントのような役割を果たし、求職者と企業のさまざまな調整を代行します。サービス終了後も、弊社が導入した応募者管理システムなどはそのままお客様に残し、採用ノウハウも引き継いでいただけます。デジタルに強いリーピーならではの採用活動に生成AIも採り入れ、採用DXも同時に進めます。
採用代行サービス「リープ・リクルーティング」とハイクラス求人を中心とした人材紹介サービス「リープ・キャリア」、当社が創業から11年以上展開している「採用サイト制作」や採用ブランディングを創り上げる「ブランディング支援」など、人材不足の課題を抱えるお客様に包括的な採用支援サービスを提供して参ります。
アウトソーシング事業の拡大
先ほどの「リープ・リクルーティング」の他に、弊社では「売上向上(Webマーケティング)領域」と「DX領域」のアウトソーシングも展開しています。多くの企業では、「採用」、「売上」、「DX化」のいずれかで課題を持つケースが多いです。これらに共通するのは「専任者が置けない」事情からです。しかも、その専任者の方には最新のノウハウも必要になります。多くの企業では、他の業務も担当する方が「兼務」しているケースがほとんどです。兼務状態ではなかなか最新のノウハウも溜まっていきません。
そこで弊社が、アウトソーシングで代行することで、事業成長を加速させるご支援をしていきます。売上向上(Webマーケティング)領域支援の「リープ・プロジェクト」、DX領域支援の「リープ・DX」、採用領域支援の「リープ・リクルーティング」の三本柱のアウトソーシング事業を2025年はさらに加速させ、お客様の成長をご支援させていただきます。
AI企業としての成長
2024年はリーピーにとっても、生成AIとの付き合い方が大きく変わった一年でした。おそらく地方企業の中でも、生成AIの使い方は相当詳しい方なのではないかと自負しています。日々、東京のスタートアップ企業の方々とも情報交換をしますが、リーピーの生成AIの使い方にいつも驚かれます。それくらい、弊社では日々、変化の激しい生成AIを研究しています。
DX領域支援の一環で、まったくと言っていいほど地方では広まっていない生成AIに関して、もっとお客様ごとにフィットした簡単な生成AIの仕組みを提供する予定です。代表的なChatGPTをはじめ、Gemini、Claude、Gensparkなど、さまざまな生成AIがあり、それらの性能も2024年で飛躍的に伸びています。
ChatGPTが出て2年。おそらく、生成AIという言葉自体は一般的になっていますが、2年前と比べると、もう1,000倍以上は性能が違うんじゃないかと感じています。私自身も生成AIを触らない業務の進め方は一切無くなりました。
2025年は「AIエージェント」元年と言われています。間違いなく、AIエージェントが人の代わりに仕事を進める時代があっという間に来ます。弊社は、地方マーケットにおけるAIエージェント活用を推進する役割として、弊社でも「人+AIエージェント」の環境を実現するだけではなく、人材不足で悩む地方マーケットの新たな解決策としてのAIエージェントを提供していきます。
生成AIを自社のビジネスに採り入れたい企業様はぜひ一度、当社までお問い合わせください。
拡げたものを固める一年
弊社はこれまで、「働き方」に関してさまざまな注目を浴びてきました。130日の年間休日、裁量労働制、個性的な福利厚生など、働き方認定を受けたり、セミナーに呼ばれたり、と働き方のリーピーのようなイメージがありました。しかし、弊社は2024年10月の第十二期のはじまりから、すべての福利厚生を廃止しました。その代わりではありませんが、今は社員の給与水準をどんどん引き上げていて、毎四半期、7割の社員が昇給する状態をつくっています。
個人的には、給与水準が低い中、福利厚生だけ充実している状態は、本当の働き方改革ではないと考えています。地方の課題は給与水準が高くないことです。人材紹介を通じて、さまざまな業界の給与水準を見ていますが、地方の一番の課題は給与水準だと痛感しています。弊社はここを変えていかなければいけないと考えています。福利厚生を無くした結果として、採用力が落ちたかというと、2024年10月以降も毎月100名ほどの応募があり、採用力が落ちた感覚は一切ありません。
環境面では、このようによりシンプルな組織運営に変えていますが、同時に事業面は2024年に新たなアウトソーシングサービスを始めたり、2024年10月に岐阜県に特化したふるさと納税ポータルサイト「ぎふちょく」を開始するなど、事業としては意図的に拡げた1年でした。これは、ここまで拡げないと弊社のビジネスモデルとしての「ストーリー」が完成しないからです。
しかし事業を拡げるとその分、人員が必要になったり、同時並行することでの非効率性も生まれます。実際に弊社でもそのような状態になっていました。ただ、生成AIの進歩のタイミングが合うと予想し、事業を拡大させてきました。拡げた事業を今の社員数で対応するために、生成AIやRPAで「作業」と言える部分は自動化が進んでいます。人はAIとは違う、人としての付加価値を出す部分に集中し、お客様により良いサービスを提供していきます。
「人+AIエージェント」で成り立つ組織が、未来の働き方だと考えていますので、2025年の株式会社リーピーは、この未来の働き方に挑戦していく1年にします。
最後に、2025年3月には名古屋支社を移転させ、オフィスも拡充し、名古屋エリアでの採用のペースも上げていきます。
今年も社員一同、「地方の未来をおもろしくする」というビジョンの実現を目指し、尽力して参ります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社リーピー
代表取締役 川口 聡
2024年のリーピーについて
昨年一年間の弊社と私個人の活動について、簡単に振り返ります。
2024年1月
- 起業してから、いつかは載りたいと思っていた「日経ビジネス」と「日経トップリーダー」で取材していただきました。
- 25卒の新卒採用説明会を開始しました。5割近くが岐阜県外からの学生さんに参加していただきました。
- 個人的には、生まれ故郷の福岡県久留米市にお客様の写真撮影で里帰りできたことも嬉しい出来事でした。福岡にお客様はいらっしゃいましたが、久留米市のお客様はとても珍しいです。
2024年2月
- 岐阜市のワークダイバーシティに関するパネルディスカッションに登壇しました。
- 全国のスポーツショップを経営する方々の勉強会が岐阜で開催され、その時のセミナーに登壇しました。
- 東京で開催された中小機構さん主催の「中小企業応援士全国大会」に参加させていただきました。ラグビーの清宮克幸さんともお会いできました。
2024年3月
- ふるさと納税ポータルサイトに関する視察のため、泉佐野市役所と京丹後市役所のふるさと納税担当の方々にお話を伺いました。
- cinema staffが主催する岐阜の音楽フェス「OOPARTS2024」に協賛することになり、cinema staffのメンバーとの交流もここから始まりました。
2024年4月
- 新卒入社式をEXEX SUITESで開催しました。当日は柴橋正直様(岐阜市長)にもお越しいただき、当日はおおいに盛り上がりました。
- OOPARTS2024も開催され、出演アーティストさん達ともお話ができ、自分の好きな音楽に関わる仕事ができて、本当にうれしかったです。
- 採用代行サービス「リープ・リクルーティング」をリリースしました。
- 社員がベストボディジャパン東海大会に出場し、フレッシャーズ部門で優勝しました。(おめでとう!)
2024年5月
- 日本経済新聞に載ったことで問い合わせが多い時期でした。
2024年6月
- クライアントの広報支援が活発な時期で、プレスリリースの配信を代行させていただいたお客様で、さまざまなメディア取材につながりました。
- NHKの「おはよう日本」で弊社のことを採り上げていただきました。
2024年7月
- DX化支援サービス「リープ・DX」をリリースしました。
- 「WORK! DIVERSITYプロジェクトin岐阜」シンポジウムの最後の挨拶に登壇させていただきました。
- この頃、ブランディング支援サービスのファシリテーターを担当することが多く、札幌まで出張してファシリテーターをしていました。
- お取引先が累計1,100社を超えました。
2024年8月
- 「リープ・DX」の開始に伴い、DXデザイン部を新設しました。社内のDX推進と同時に、お客様のDXを支援している部署です。
- 私の故郷の経済雑誌「ふくおか経済」で弊社のことを採り上げていただきました。福岡出身の私としては、個人的にとても嬉しい出来事でした。
2024年9月
- 岐阜放送(ぎふチャン)のTV番組で弊社のことを採り上げていただきました。
- RPAパートナーの株式会社オートロ様と共催セミナーを開催しました。
- 第十一期の決算では、過去最高売上を更新し、AIやDXによって、一人あたり生産性が格段に伸びました。
2024年10月
- 岐阜県に特化したふるさと納税ポータルサイト「ぎふちょく」をリリースしました。メディアでも多くの反響をいただきました。これからは、ふるさと納税領域で地方創生を推進していきます。
- 国民文化祭「清流の国ぎふ」文化祭2024の「南飛騨アートプロジェクト」に合わせて、下呂に社員旅行に行きました。
2024年11月
- 商工会議所の優良社員表彰で、創業直後に入社をした部長の鬼頭が表彰されました。
- 初めて、インターネットTV局の「Abema」のニュース番組に出演させていただきました。
- 10月に入ってからずっと探していた、新しい名古屋支社が決まりました。2025年3月までに移転します。
2024年12月
- 世界的なデザインアワードの「Awwwards」で、11サイトも一気にノミネートされました。
- 美濃市のNIPPONIAに初めて泊まり、美濃市の良さを再認識できました。素敵な街です。
振り返ると、2024年もいろいろありましたが、「新しいリーピーが始まった一年」と感じています。
2025年の干支について
毎年、干支について調べていますので、今年の干支も見てみます。
・2025年の干支「乙巳(きのと・み)」
2025年は、干支でいうところの「乙巳(きのと・み)」にあたります。干支には60年ごとの周期があり、その中でも42番目に位置する乙巳の年は、古来より大きな変革や再生のタイミングとして捉えられてきました。とりわけ日本史上で有名なのが645年に起きた「乙巳の変」で、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を滅ぼし、のちの律令制確立へとつながる中央集権化を大きく進めた事件です。このように乙巳の年には、社会や政治の枠組みを一気に塗り替えるような大転換が起こりやすいとされてきました。
乙巳という干支は、「乙(きのと)」と「巳(み)」の組み合わせによって成り立っています。乙は草木の芽がまだ地上に出られず苦労しながらも、しなやかに伸びようとする柔軟性や協調性を表すと同時に、陰陽五行説では「木の陰」のエネルギーに相当するとされます。植物のように逆境をものともせず、しぶとく生き延びる力を示す一方で、周囲に流されやすい優柔不断な面も含んでいるともいわれます。一方、十二支の6番目である巳は蛇に喩えられ、再生や復活の象徴として神聖視されてきました。脱皮を繰り返す蛇は、古い殻を脱ぎ捨てて新たに生まれ変わる力を象徴しており、豊穣や金運を司る存在としても崇められてきました。こうした乙と巳の要素が相まみえる乙巳は、積み重ねた努力が燃料となって一気に燃え上がり、大きな変化を引き起こすと考えられています。
乙巳の年は歴史的に見ても、何かしらの新たな始まりや変革が顕著に現れることが多いとされます。1965年の高度経済成長なども、その当時の社会構造や政治のあり方を大きく変動させた事例として挙げられます。2025年もまた、これまでの歩みが大きく結実し、さらなる飛躍を見せる年になるかもしれません。特に地方では、少子高齢化や若年人口の流出が深刻化する中、これまでの対策や取り組みが結果となって現れるターニングポイントになり得るでしょう。現在の地方経済は、過疎化による労働力不足や農業・林業の衰退など、さまざまな難問を抱えています。企業の倒産や雇用機会の減少によって地域の活力が低下し、自治体が提供するサービスの維持が困難になるという悪循環にも陥っています。こうした厳しい状況の中、2025年の日本経済全体としては、賃金上昇や個人消費の拡大などから緩やかな回復傾向が見込まれているものの、海外経済の不確実性や地政学リスクなど、注意すべき要因も残っています。とはいえ、政府や自治体は地方創生政策を強化し、地域の特色や資源を活かした観光振興や産業再構築に力を注いでいます。
乙巳の本質である「脱皮し、再生して変わる力」は、こうした地方の深刻な状況を打開するためにこそ活かされるべきだといえるでしょう。植物が地上へ伸びようとする「乙」のしなやかさと、蛇が古い殻を自ら破り捨てる「巳」の変革力を組み合わせて、これまで地域が積み重ねてきた努力やデータ、ネットワークを“燃料”に変え、一挙に大きな飛躍を遂げることも十分に考えられます。2025年は、陰陽五行説でいえば乙が属する「木の気」が巳の「火の気」を生み出す相生関係(そうせい:ある物事がほかの物事を促進したり、育てたりする関係)にあるため、積み上げてきたものが一気に火力となって燃え上がるようなダイナミックな展開が期待されます。
歴史が示すように、一度停滞していた状況を打破するときには古い制度や慣習の限界を痛感し、新たな価値観を受け入れるきっかけが生まれます。2025年に大きな変化が起こるとするなら、それは逆にいえば、再生や飛躍を成し遂げるための好機でもあるのです。弊社・株式会社リーピーは、この「大きな変化」の中心に来るのは、「AI」、特に「AIエージェント」だと考えています。弊社は昭和100年にあたる2025年を機に、地方におけるAIエージェント活用がもっとも進んでいる企業になっていきます。昭和の時代から本当の意味で現代に移り変わらせて、新しいAI、DXの時代を創っていきます。