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「Internet of Me(IoM)」という概念と地方でのWeb活用

すでに普段の生活で気づかないくらい自然に、インターネットから見える世界はその個人にパーソナライズ化された状態で見えています。当社にも「検索順位が●位に上がっています」という連絡を頂く際に、当社で調べなおすと、その方だけが見えている検索順位だった、ということがよくあります。

僕はこれからのWebマーケティングは間違いなく、この「個人個人によって見えている状態が違う」ということを理解しなければ、うまくいかないのではないかと考えています。

PPC広告も市町村単位でセグメントして配信されることは当たり前で、モバイルからは位置情報が取られ、スマホで検索すると自然と地元の情報が出やすくなっていて、ネット通販ではレコメンド商品が出てくる…。

このパーソナライズ化の流れは益々加速していき、ユーザーのインターネット体験はある程度始めからパーソナライズ化されていて当然というサービスばかりになると見ています。

最近は「Internet of Me(IoM)」と言われている概念が広まっており、今はまだ主にWebサイトやアプリにおける技術的な側面からのパーソナライズ化の意味合いが多い概念だと感じています。技術の進歩とともに無料で利用できるツールも増えるでしょうから、様々なWebサイトでの導入も進んでいくと予想します。

少し話が変わりますが、スティーブ・ジョブズが言ったと言われている「消費者は自分の欲しい物を知らない」という発言は、正しいと僕は考えています。
(正確には続きがあって、「だから、マーケティングをしても無駄だ。(=作り手が消費者が望むと思う作りたいものを作る。)」という意味に繋がりますが、このblogでは「製造」と「販売」で分けた時の「販売」の方の話をしています。)

実際に普段マーケティングの支援をさせて頂く際に様々なWebサイトでのユーザー行動を見ていると、明確な目的が無くサイト内を回遊しているな、と感じるデータはよく取れます。

こういった中、地方でのWeb活用を考えてみますと、まず、商圏がある有店舗ビジネスでのWebサイトだと、そもそも近くの人からは見られやすい状況にある、ということを理解しなければいけません。そして、ユーザーとの接点を量の面でも質の面でも上げることが反響増加にも繋がります。

パーソナライズ化がどういうものかを考えると、ユーザーごとに違うメッセージを出すなどの主に技術的な工夫が本来の「Internet of Me(IoM)」の概念ですが、実際、地方企業でそこまでのWeb予算を投下できる企業は多くありません。だからこそ、「Internet of Me(IoM)」の概念に近づく考えを持つ工夫だけでも取り組み始めた方が良いと考えています。

例えば、

■知り合い(友人、企業)が利用している(ex.取引先一覧には出来る限り多く載せ、見ている人の知り合いに出会う確率を上げる。)
■検索していると、会社名・店名を見る機会が多い(ex.様々なポータルサイトに登録があり、よくその会社の名前を見る。)
■位置が近い(ex.Google Map上で分かりやすく表示され、距離の近さが理解できるようにする。)

など、本来の“見ているユーザー属性に合わせたサイトの表示切り替え、エリアでのセグメント、商品のレコメンド”といったIoMの概念がなかなか出来ない場合でも、出来るだけ「(サイトを見ている)自分と近いな。」と思わせる工夫が必要だと思います。

商圏があるケースが多い地方企業でのWeb活用としては、まずはこういった部分から見直すだけでも反響の変化を感じられるはずです。

海外では市単位でのSNSが流行していますが、インターネットの世界とは言え、「Internet of Me(IoM)」の概念が広がる中で、地元・ローカルのおもしろさはまだまだ広まると考えています。その分かりやすい例として、すでに自分のfacebookのタイムラインは気づけば近い情報ばかりになっていると思います。(位置的にも人との距離の意味でも)

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