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地域の良さである“繋がり”と、本当は“持っている”自社の良さを、Webにも活かせたら

インターネット上でも協力しましょう!

今読んでいる本の中で大変興味深い話がありました。
本全体の要約ではありませんが、こちらの内容に当社の考えを交えてお話したいと思います。

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)

利益は個店単独ではなく、地域全体で出す

本の中では商店街を例に、それぞれのお店が「私益」を求めるのではなく、一つのユニットとして捉え、商店街全体で利益を出すことを考える、と述べられています。

当社は常々、地方におけるWebの活用法について考えていますが、この考えはそのまま地方のWebの有り方にも当てはまると考えています。通常、ホームページは自社だけのものとして考えられがちですが、実際それだけで意味のあるホームページになるかと考えると、十分なアクセス数を稼げている会社はほんの一部で、ホームページの体裁は整えられていても実際は機能していない会社が多々見受けられます。そもそも、Webを活用したいと思ってもアクセス数が無いと何も始まりません。この点がよくある誤解で、ホームページはキレイにリニューアルしても全然成果が出ない、なのでWeb自体を信用できずに、結局はWebに力を入れることもせず、これまで通りの足を使った営業で会社を大きくしていく、という方法を取られがちです。
また、アクセス数を増やそうと思って、東京から顔も合わせない営業電話が来て、つい年間契約のSEO対策などの契約を結んでしまって、その費用対効果も合わず、益々Webに対して疑心暗鬼になってしまっています。

当社から見ると、そんな事態に陥る方が当然のことだと感じています。

費用対効果の薄いワードでSEO対策を外注したり、安くて見た目がキレイだからと世の中の同業の会社にも提供されているテンプレートでホームページを作ってしまって、結局Googleのペナルティである重複コンテンツだらけとなり、検索結果の順位も上がらない、という悲惨な状況を見てきました
その他にも、提供している会社のオリジナルCMSでホームページが作られており、そもそもそのCMSでは検索順位を上げるための内部修正が出来ない仕様であったり、サーバーの中への権限を頂けないばかりに、他社でリニューアルしようと思っても元々のデータが移行できず、さらに費用をかけて移行するはめになったり、Webに詳しくないからといって、やられたい放題になっています。しかも、その企業の多くはこれだけ“やられている”ということにすら気付いていません。気付いていないからそれで良い、という話でもありません。

少し話がそれましたが、当社は地方の良さである“繋がり”をインターネット上でも活用する、という文化を創りたいと考えています。

Web戦略において他社と提携し、相互に顧客を紹介するスキームを作っても良いですし、共同運営でホームページを持っても良いと考えています。メルマガやblogで相互に紹介することでも良いですし、2社集まるから出来る新しいWeb上でのサービスもあるでしょう。アクセス数は外注のSEO対策や広告だけで稼ぐものではありません。

実際、amazonなどの「売る」ことに特化した会社や、全国が営業エリアの同業他社でWebに力を入れている会社には到底かなうわけもありません。そもそもWebに対して投資している金額が桁違いです。本書でも同じ土俵で戦うのではなく、違う土俵を見つけ「戦わない戦略」を取ることを薦められています。

当社のWebコンサルティングでもよく「土俵」という言葉を使いますが、Web戦略で大事なことはまさにこの「土俵」です。自分達が勝てる「土俵」を見つけ、そこで徹底的に他社が入りこめないようにすることが必要です。ランチェスター戦略にも通じることではありますが、この「自分達の土俵」を築くにあたって、他社との提携も模索し、本当に有効なWeb戦略を組んでいくことが今後の地方企業のWeb活用では必須だと考えています。

すでに地域にある資源に「気がつく」

本の中ではこちらについても述べられています。島根県を例に、「なぜ、スタバが島根に無いのか?」という話が書かれています。本が出た当時(2010年)は島根にはスタバが無かったんだろうと思いますが、今でも島根にはスタバは2店しかありません。鳥取に関しては今でも1店舗もありません。東京都だけで269店舗あるというのに、です。
理由は島根と鳥取は優秀な個人経営の喫茶店が多く、スタバが参入しても勝ち目がないと思われているからだそうです。

本書では、島根はプログラム言語「Ruby」を用いた島根のブランディング、産業活性化を図っているが、この喫茶店の事実にはあまり目を向けられず、コーヒーでのブランディングはしていないことを指摘しています。

この事例はそのまま企業におけるWeb活用にも当てはまります。
社内を見渡せば、実は他社に負けないサービスや人材や社内制度があったりします。しかし、それを十分にホームページを使ってアピールできている会社は少ないです。これまで撮った写真や実は使っても良い動画が眠っていたりします。会社として持っている資産は探せば結構あるものです。

まずはそこに「気がつく」ということがWeb活用を始める上でも大事なことである、と当社は考えています。

 

ホームページは“自社のことだけ”といった常識に囚われなければ、もっとおもしろいことが出来るということと、本当は持っている自社の良さに“気づく”ことの重要性を感じて頂けたら幸いです。Webはおもしろいです。

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